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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第43号

第22巻第43号[宮崎県43週(10/19〜10/25)全国第42週(10/12〜10/18)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第43週の発生動向

トピックス

新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が1例あった(県内367例目)。年齢は40歳代で、県外の滞在歴があった。

全数報告の感染症(43週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎3例、急性脳炎2例、水痘(入院例)1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜43週)

(   )内は今週届出分、再掲

指定感染症(43週までに新たに届出のあったもの)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は260人(定点当たり7.8)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は水痘とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は71人(2.0)で、前週比113%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約1.2倍であった。日南(7.0)、延岡(5.3)、宮崎市(1.6)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【ヘルパンギーナ】

報告数は24人(0.7)で、前週比53%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.6)の約1.1倍であった。宮崎市(1.9)、都城(0.5)、延岡、高鍋(0.3)保健所からの報告で、年齢群別は1歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年10月26日までに検出)

細菌

ウイルス

○乳幼児5名からエコーウイルス9型が分離された。エコーウイルスは呼吸器症状や発疹の症状を呈することが多いが、髄膜炎を起こし重症化することもあるので注意が必要である。

全国2020年第42週の発生動向

全数報告の感染症(全国第42週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比100%と横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱、水痘及び伝染性紅斑で、減少した主な疾患は特になかった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,371人(0.8)で前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約0.4倍であった。福岡県(2.4)、鳥取県(2.1)、宮崎県(1.8)からの報告が多く、年齢群別では4歳から6歳が全体の約3割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は5,419人(1.7)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(3.5)の約0.5倍であった。香川県(3.5)、大分県(3.3)、愛媛県、福岡県(3.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値


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