
宮崎県感染症発生動向調査2020年第45号
第22巻第45号[宮崎県45週(11/2〜11/8)全国第44週(10/26〜11/1)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第45週の発生動向
トピックス
新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が6例あった。前週までの届出は367例であり、届出総数は373例となった。
全数報告の感染症(45週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:レジオネラ症 1例。
- 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、梅毒1例。

指定感染症(45週までに新たに届出のあったもの)
全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜45週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は292人(定点当たり8.1)で、前週比85%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は66人(1.8)で、前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.9倍であった。日南(6.0)、高鍋(2.8)、延岡(2.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。
【ヘルパンギーナ】
報告数は26人(0.7)で、前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.3)の約2.3倍であった。中央(2.0)、日南(1.7)、宮崎市(1.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳が全体の約半数を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年11月9日までに検出)
細菌
ウイルス
全国2020年第44週の発生動向
全数報告の感染症(全国第44週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比100%と横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症と水痘で、減少した主な疾患は伝染性紅斑と流行性耳下腺炎であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は2,447人(0.8)で前週比99%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.4倍であった。鳥取県(3.0)、福岡県(2.2)、宮崎県(2.0)からの報告が多く、年齢群別では4歳から6歳が全体の約3割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は5,440人(1.7)で前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.4倍であった。山形県(4.6)、福岡県(3.9)、大分県(3.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約2割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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