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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2020年第49号

第22巻第49号[宮崎県49週(11/30〜12/6)全国第48週(11/23〜11/29)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第49週の発生動向

トピックス

新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が63例あった。前週までの届出は502例であり、届出総数は565例となった。

全数報告の感染症(49週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核1例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病13例、レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢1例、ウイルス性肝炎1例、梅毒1例。


指定感染症(49週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2020年第1週〜49週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は328人(定点当たり9.4)で、前週比105%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、水痘及びヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病】

報告数は41人(1.1)で、前週比84%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)と同程度であった。中央(6.0)、日南(4.0)、都城(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約6割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は30人(0.8)で、前週比75%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.2)の約5.0倍であった。中央(6.0)、高鍋(1.8)、宮崎市(1.1)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【RSウイルス感染症】
報告数は35人(1.0)で、前週比292%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.7)の約1.3倍であった。都城(3.0)、延岡(1.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月〜2歳が全体の約8割を占めた。

【ヘルパンギーナ】
報告数は21人(0.6)で、前週比70%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.1)の約4.2倍であった。中央(3.0)、延岡、高鍋(1.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約7割を占めた。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和2年12月7日までに検出)

細菌

ウイルス

○乳幼児及び幼児からライノウイルスが検出された。ライノウイルスは大人の風邪の原因の一つとされており、通常であれば1〜2週間で軽快するが、乳幼児や高齢者等が感染した場合は重症化することがある。

全国2020年第48週の発生動向

全数報告の感染症(全国第48週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比88%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は1,990人(0.6)で前週比78%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約0.2倍であった。鳥取県(2.9)、福岡県(2.0)、宮崎県(1.8)からの報告が多く、年齢群別では4歳から6歳が全体の約3割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は6,670人(2.1)で前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.7)の約0.2倍であった。山形県(7.0)、福岡県(6.8)、大分県(6.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値


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