
宮崎県感染症発生動向調査2021年第5号
第23巻第5号[宮崎県5週(2/1〜2/7)全国第4週(1/25〜1/31)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第5週の発生動向
トピックス
新型コロナウイルス感染症(指定感染症)の報告が47例あり、2021年の累積報告数は1004例となった。
全数報告の感染症(5週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核3例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:つつが虫病1例。
- 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒2例。

指定感染症(5週までに新たに届出のあったもの)
全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第5週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は497人(定点当たり14.1)で、前週比107%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は96人(2.7)で、前週比113%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.73)の約3.7倍であった。日南(7.7)、中央(6.0)、都城(4.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜3歳が全体の約8割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は282人(7.8)で、前週比118%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(12.0)の約0.7倍であった。宮崎市、高鍋(10.8)、都城(9.5)、小林(8.7)保健所からの報告が多く、年齢群別1〜2歳が全体の約4割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2021年第4週の発生動向
全数報告の感染症(全国第4週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比100%と横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は手足口病であった。
RSウイルス感染症の報告数は750人(0.2)で前週比114%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.43)の約0.6倍であった。宮崎県(2.4)、佐賀県(1.7)、長崎県、鹿児島県(1.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約6割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は8,959人(2.8)で前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(6.6)の約0.4倍であった。鹿児島県(7.6)、宮崎県(6.7)、大分県(5.1)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約3割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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