
宮崎県感染症発生動向調査2021年第11号
第23巻第11号[宮崎県11週(3/15〜3/21)全国第10週(3/8〜3/14)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第11週の発生動向
全数報告の感染症(11週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症 1例、梅毒4例。

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第11週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関からの報告総数は513人(定点当たり15.1)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は176人(4.9)で、前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.57)の約8.6倍であった。中央(15.0)、宮崎市(8.6)、日南(5.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月〜2歳が全体の約7割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は236人(6.6)で、前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(9.1)の約0.7倍であった。小林(17.7)、都城(10.0)、日南(7.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜2歳が全体の約3割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2021年第10週の発生動向
全数報告の感染症(全国第10週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘であった。
RSウイルス感染症の報告数は1,823人(0.58)で前週比132%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.33)の約1.8倍であった。宮崎県(5.7)、熊本県(5.2)、佐賀県(5.0)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は9,147人(2.9)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.3)の約0.6倍であった。島根県(8.7)、宮崎県(6.8)、鹿児島県(6.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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