
宮崎県感染症発生動向調査2021年第17号・第18号
第23巻第17号[宮崎県17週(4/26〜5/2)全国第16週(4/19〜4/25)]
第23巻第18号[宮崎県18週(5/3〜5/9) 全国第17週(4/26〜5/2)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
宮崎県第17週、第18週の発生動向
トピックス
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が延岡保健所管内からあった。患者は70歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は、累計80例となった。

- 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が457例あり、2021年の累積報告数は1,723例となった。
全数報告の感染症(18週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核6例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱1例。
- 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、梅毒5例。

新型インフルエンザ等感染症(18週までに新たに届出のあったもの)
○新型コロナウイルス感染症457例:
保健所別、年齢別報告数は表のとおりで、主な症状は発熱、咳、全身倦怠感、嗅覚・味覚障害等であった。

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第17週)

( )内は今週届出分、再掲
全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第18週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
第17週
定点医療機関からの報告総数は498人(定点当たり14.4)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
第18週
定点医療機関からの報告総数は280人(定点当たり7.9)で、 前週比55%と減少した(祝祭日の休診含む)。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は90人(2.5)で、前週(第17週)比51%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.23)の約10.9倍であった。延岡(7.8)、日向(5.5)、高鍋(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月〜3歳が全体の約9割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は132人(3.7)で、前週(第17週)比63%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.6)の約0.5倍であった。都城(6.8)、小林(6.7)、日向(4.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1〜4歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年5月10日までに検出)
細菌
ウイルス
全国2021年第16週、第17週の発生動向
全数報告の感染症(全国第16週)
全数報告の感染症(全国第17週)

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。
定点把握の対象となる5類感染症
第16週
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比120%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘であった。
RSウイルス感染症の報告数は4,374人(1.4)で前週比124%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.30)の約4.7倍であった。佐賀県(8.6)、宮崎県(7.5)、福岡県(6.5)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は12,440人(4.0)で前週比123%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.5)の約0.7倍であった。愛媛県(13.6)、岡山県(9.1)、広島県(8.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。
第17週
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比97%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱、水痘及び手足口病で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。
RSウイルス感染症の報告数は3,729人(1.2)で前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.25)の約4.8倍であった。佐賀県(5.7)、富山県(5.5)、宮崎県(4.9)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は12,057人(3.9)で前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.9)の約0.8倍であった。愛媛県(13.0)、高知県(9.7)、岡山県(9.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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