
宮崎県感染症発生動向調査2022年第3号
第24巻第3号 [宮崎県第3週 (1/17〜1/23) 全国第2週(1/10〜1/16)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
令和4年第3週の発生動向
トピックス
- 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,901例あり、2022年の累積報告数は2,585例となった。1週当たりの報告数としては、2021年第33週の812例を超え過去最多となった。
全数報告の感染症(3週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2 例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:アメーバ赤痢1 例、梅毒1 例。

新型インフルエンザ等感染症(3週までに新たに届出のあったもの)
○新型コロナウイルス感染症1,901 例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は753 人(定点当たり21.0)で、前週比114%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は特になかった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は131 人(3.6)で、前週比187%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.88)の約4.1
倍であった。宮崎市(8.3)、日南(5.7)、中央(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6 ヵ月から2
歳が全体の約8 割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は96人(2.7)で、前週比145%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.1)の約1.3倍であった。日南(26.3)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2022年第2週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比130%と増加した。なお、前週と比較して増加した主
な疾患は感染性胃腸炎と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘であった。。
感染性胃腸炎の報告数は20,898 人(6.7)で前週比143%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値
*(4.8)の約1.4 倍であった。山形県(16.1)、熊本県(12.5)、宮崎県(12.3)からの報告が多く、年齢群別
では1 歳から3 歳が全体の約半数を占めた。
手足口病の報告数は1,034 人(0.33)で前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*
(0.14)の約2.3 倍であった。島根県(2.7)、鹿児島県(2.6)、鳥取県(2.2)からの報告が多く、年齢群別
では1 歳から2 歳が全体の約8 割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
PDFファイルダウンロード