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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第19号

第24巻第19号 [宮崎県第19週(5/9〜5/15) 全国第18週(5/2〜5/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第19週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が日南保健所管内からあった。患者は70歳代の女性で、ダニの刺し口は確認できなかった。県内での報告は、累計90例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が3,547例あり、2022年の累積報告数は40,701例となった。
全数報告の感染症(19週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(19週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症3,547例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第19週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は220人(定点当たり6.3)で、前週(祝祭日の休診含む)比100%と横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は23人(0.64)で、前週比72%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.59)の約1.1倍であった。日向(2.0)、高鍋(1.5)、延岡(1.3)、宮崎市(0.40)保健所からの報告で、年齢群別は2歳以下がほとんどを占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は151人(4.2)で、前週比109%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.5)の約0.7倍であった。中央(10.0)、都城、小林(7.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし

全国2022年第18週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比75%と減少した(祝祭日の休診含む)。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

RSウイルス感染症の報告数は303人(0.10)で前週比71%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.38)の約0.3倍であった。宮崎県(0.89) 、島根県(0.61)、岐阜県(0.58)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体のほとんどを占めた。

感染性胃腸炎の報告数は8,297人(2.7)で前週比71%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.3)の約0.6倍であった。大分県(5.4)、富山県(4.3)、長野県(4.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年4月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は29人(2.2)で、前月比69%と減少した。また、昨年4月(1.7)の約1.3倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数23人(1.8)で、前月の約0.7倍、昨年4月の約1.8倍であった。
    20歳代が全体の約4割を占めた。(男性8人・女性15人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数2人(0.15)で、前月の0.5倍、昨年4月の0.4倍であった。(女性2人)
  • 尖圭コンジローマ:報告なし。
  • 淋菌感染症:報告数4人(0.31)で前月の約0.7倍、昨年4月の4.0倍であった。(男性4人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,335人(4.4)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,342人(2.4)で前月比96%、性器ヘルペスウイルス感染症746人(0.76)で前月比106%、尖圭コンジローマ456人(0.46)で前月比100%、淋菌感染症791人(0.81)で前月比100%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は22人(3.1)で、前月比116%と増加した。また、昨年4月(2.4)の約1.3倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数22人(3.1)で、前月の約1.2倍、昨年4月の約1.3倍であった。70歳以上が全体の約半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,169人(2.5)で、前月比91%と減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,118人(2.3)で前月比91%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症36人(0.08)で前月比100%、薬剤耐性緑膿菌感染症15人(0.03)で前月比100%であった。

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