
宮崎県感染症発生動向調査2022年第21号
第24巻第21号 [宮崎県第21週(5/23〜5/29) 全国第20週(5/16〜5/22)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和4年第21週の発生動向
トピックス
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は60歳代の女性で、ダニの刺し口があった。県内での報告は、累計92例となった。

- 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が2,466例あり、2022年の累積報告数は46,365例となった。
全数報告の感染症(21週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
- 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
- 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、梅毒2例、破傷風1例。

新型インフルエンザ等感染症(21週に新たに届出のあったもの)
○新型コロナウイルス感染症2,466例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第21週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は278人(定点当たり7.7)で、前週比91%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【咽頭結膜熱】
報告数は16人(0.44)で、前週比200%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.87)の約0.5倍であった。都城(1.0)、延岡(0.75)、宮崎市(0.50)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は191人(5.3)で、前週比94%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.4)の約0.7倍であった。日南(12.7)、高千穂(12.0)、小林(9.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2022年第20週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比118%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘であった。
RSウイルス感染症の報告数は536人(0.17)で前週比189%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.51)の約0.3倍であった。宮崎県(1.3) 、岐阜県(0.96)、福井県(0.52)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。
手足口病の報告数は582人(0.19)で前週比158%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.51)の約0.4倍であった。沖縄県(5.0)、福井県(2.5)、鹿児島県(1.0)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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