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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第23号

第24巻第23号 [宮崎県第23週(6/6〜6/12) 全国第22週(5/30〜6/5)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第23週の発生動向

トピックス
  • 今年6例目となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が都城保健所管内からあった。患者は60歳代の男性で、ダニの刺し口があった。報告数が多かった昨年(13例)の23週時点(10例)と比較すると少ない報告数となっており、届出が開始されて以降の県内での累積報告数は、累計93例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,196例あり、2022年の累積報告数は49,309例となった。
全数報告の感染症(23週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(23週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症1,196例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第23週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は266人(定点当たり7.5)で、前週比82%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は20人(0.56)で、前週比38%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.53)の約1.1倍であった。延岡(2.3)、宮崎市(0.90)、高鍋(0.50)保健所からの報告で、年齢群別はすべて4歳以下であった。

【感染性胃腸炎】

報告数は171人(4.8)で、前週比92%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.9)の約0.7倍であった。小林(10.0)、日南(8.3)、中央(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2022年第22週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は特になかった。

咽頭結膜熱の報告数は1,141人(0.36)で前週比113%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.59)の約0.6倍であった。石川県(0.93)、鹿児島県(0.91)、新潟県(0.89)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は16,759人(5.3)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.1)の約1.1倍であった。鹿児島県(8.8)、大分県(8.1)、山形県(7.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年5月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は40人(3.1)で、前月比138%と増加した。また、昨年5月(3.9)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数17人(1.3)で、前月及び昨年5月の約0.7倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性8人・女性9人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数7人(0.54)で、前月の3.5倍、昨年5月の約0.5倍であった。(男性3人、女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、昨年5月の0.5倍であった。(女性2人、前月報告なし)
  • 淋菌感染症:報告数14人(1.1)で前月の3.5倍、昨年5月の約1.3倍であった。(男性10人、女性4人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,617人(4.7)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,533人(2.6)で前月比108%、性器ヘルペスウイルス感染症731人(0.74)で前月比97%、尖圭コンジローマ520人(0.53)で前月比115%、淋菌感染症833人(0.85)で前月比105%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は14人(2.0)で、前月比64%と減少した。また、昨年5月(1.9)の約1.1倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数14人(2.0)で、前月の約0.6倍、昨年5月の約1.1倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,266人(2.6)で、前月比108%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,189人(2.5)で前月比106%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症61人(0.13)で前月比163%、薬剤耐性緑膿菌感染症16人(0.03)で前月比100%であった。

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