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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第24号

第24巻第24号 [宮崎県第24週(6/13〜6/19) 全国第23週(6/6〜6/12)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第24週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,034例あり、2022年の累積報告数は50,343例となった。
全数報告の感染症(24週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、急性脳炎2例、梅毒2例、破傷風1例。


新型インフルエンザ等感染症(24週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症1,034例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第24週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は323人(定点当たり9.0)で、前週比119%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症、感染性胃腸炎及び手足口病で、減少した主な疾患は水痘であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は223人(6.2)で、前週比130%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.6)の約0.9倍であった。中央(14.0)、日南(11.3)、小林(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は27人(0.75)で、前週比193%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.2倍であった。中央(2.0)、都城(1.7)、日南(1.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし。

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年4月25日までに検出)

細菌

○2名から腸管病原性大腸菌(EPEC)が分離された。EPECの判定基準はeae(インチミン遺伝子)陽性の大腸菌で、ST/LT/VTを持たない大腸菌とされる。EPECは細胞に強固に接着することで小腸の微絨毛などを破壊して下痢を引き起こす。乳幼児においては、しばしば重症化コレラ様の脱水症状が見られることもある。EPEC感染症は、成人においても発生し、食中毒の起因菌となる場合もある。

ウイルス

全国2022年第23週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘であった。

咽頭結膜熱の報告数は1,311人(0.42)で前週比117%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.60)の約0.7倍であった。鹿児島県(1.2)、富山県(1.1)、新潟県、三重県(0.84)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約9割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は17,049人(5.4)で前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(4.9)の約1.1倍であった。大分県(7.5)、島根県(7.4)、鹿児島県(7.1)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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