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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第32号

第24巻第32号 [宮崎県第32週(8/8〜8/14) 全国第31週(8/1〜8/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第32週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が17,296例あり、先週(16,153例)の約1.1倍となった。2022年の累積報告数は121,967例となった。1週当たりの報告数としては、先週の16,153例を超え過去最多となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(32週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症14例。
  • 4類感染症:レプトスピラ症1例。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、梅毒2例、播種性クリプトコックス症1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第32週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は196人(定点当たり6.0)で、前週比86%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は98人(2.7)で、前週比93%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.4)の約0.5倍であった。中央(7.0)、日南(5.7)、小林(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】

報告数は47人(1.3)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.6倍であった。都城(4.2)、宮崎市(1.3)、高鍋(0.75)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年8月15日までに検出)

細菌

なし

ウイルス

全国2022年第31週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比99%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、感染性胃腸炎及び水痘であった。

RSウイルス感染症の報告数は7,192人(2.3)で前週比99%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約1.6倍であった。三重県(8.7)、大阪府(6.0)、奈良県(5.4)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は10,307人(3.3)で前週比110%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.2)の約0.8倍であった。新潟県(10.4)、埼玉県(7.2)、千葉県(7.1)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年7月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は48人(3.7)で、前月比166%と増加した。また、昨年7月(2.9)の約1.3倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数26人(2.0)で、前月の約1.7倍、昨年7月の約1.4倍であった。
    20歳代から30歳代が全体の約6割を占めた。(男性6人・女性20人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数10人(0.77)で、前月の2.5倍、昨年7月と同率であった。(男性3人・女性7人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月と同率、昨年7月の0.5倍であった。(女性1人)
  • 淋菌感染症:報告数11人(0.85)で、前月の約1.2倍、昨年7月の1.6倍であった。(男性7人、女性4人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,802人(4.9)で、前月比95%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,607人(2.7)で前月比94%、性器ヘルペスウイルス感染症765人(0.78)で前月比94%、尖圭コンジローマ518人(0.53)で前月比90%、淋菌感染症912人(0.93)で前月比105%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は24人(3.4)で、前月比120%と増加した。また、昨年7月(3.4)と同率であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数24人(3.4)で、前月の1.2倍、昨年7月と同程度であった。70歳以上が全体の8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,230人(2.6)で、前月比95%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,158人(2.4)で前月比94%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症60人(0.13)で前月比108%、薬剤耐性緑膿菌感染症12人(0.03)で前月比100%であった。

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