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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第40号

第24巻第40号 [宮崎県第40週(10/3〜10/9) 全国第39週(9/26〜10/2)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第40週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,717例あり、先週(1,841例)の約0.9倍となった。2022年の累積報告数は191,368例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(40週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症6例。
  • 4類感染症:日本紅斑熱2例、レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:梅毒4例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第40週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は247人(定点当たり7.1)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘及び手足口病で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は113人(3.1)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.3)の約0.6倍であった。小林(4.7)、日向、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は54人(1.5)で、前週比169%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.8倍であった。中央(5.0)、延岡(3.0)、宮崎市、都城(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年10月10日までに検出)

細菌

○0〜4歳の女児からパラ百日咳菌が検出された。パラ百日咳菌は百日咳毒素を産生しないため、百日咳菌と比較して症状が軽いとされているが、臨床症状から両者を鑑別することは困難である。現在保険収載されているLAMP法を用いた遺伝子検査ではパラ百日咳菌を検出することができないが、百日咳菌とパラ百日咳菌の遺伝子を同時検出可能な試薬が開発されており、2022年6月に保険適用となっている。

ウイルス

なし

全国2022年第39週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は水痘と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと手足口病であった。

感染性胃腸炎の報告数は6,306人(2.0)で前週比123%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.5)の約0.8倍であった。大分県(4.9)、宮崎県(3.8)、愛媛県(3.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

手足口病の報告数は6,218人(2.0)で前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約1.5倍であった。宮城県(4.7)、山形県(3.8)、愛知県(3.3)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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