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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第41号

第24巻第41号 [宮崎県第41週(10/10〜10/16) 全国第40週(10/3〜10/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第41週の発生動向

トピックス
  • 今年10例目となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は70歳代の男性で、ダニの刺し口は確認できなかった。報告数が多かった昨年(13例)の41週時点(13例)と比較すると少ない報告数となっている。
    また、届出が開始されて以降の県内での累積報告数は、累計97例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,569例あり、先週(1,717例)の約0.9倍となった。2022年の累積報告数は192,937例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(41週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:急性脳炎1例、梅毒1例、破傷風1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第41週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は225人(定点当たり6.8)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は113人(3.1)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.6)の約0.6倍であった。日向(5.0)、高鍋、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は39人(1.1)で、前週比72%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)の約0.5倍であった。中央(11.0)、都城(1.3)、宮崎市、日南(1.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2022年第40週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比94%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は手足口病、ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎であった。

感染性胃腸炎の報告数は6,144人(2.0)で前週比98%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約0.8倍であった。大分県(4.4)、愛媛県(3.8)、熊本県(3.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

手足口病の報告数は5,288人(1.7)で前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約1.3倍であった。石川県(3.4)、宮城県(3.1)、山形県(2.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年9月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は30人(2.3)で、前月比107%と増加した。また、昨年9月(2.7)の約0.9倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数19人(1.5)で、前月及び昨年9月と同率であった。
    20歳代から30歳代が全体の約7割を占めた。(男性7人・女性12人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約1.3倍、昨年9月の約0.7倍であった。(女性5人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、昨年9月の2.0倍であった。(男性1人・女性1人、前月報告なし)
  • 淋菌感染症:報告数4人(0.31)で、前月の0.8倍、昨年9月の0.5倍であった。(男性3人・女性1人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,556人(4.7)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,548人(2.6)で前月比101%、性器ヘルペスウイルス感染症672人(0.69)で前月比90%、尖圭コンジローマ502人(0.51)で前月比91%、淋菌感染症834人(0.85)で前月比100%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は25人(3.6)で、前月比93%と減少した。また、昨年9月(2.0)の約1.8倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数25人(3.6)で、前月の約0.9倍、昨年9月の約1.9倍であった。70歳以上が全体の約半数を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,328人(2.8)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,274人(2.7)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症46人(0.10)で前月比91%、薬剤耐性緑膿菌感染症8人(0.02)で前月比67%であった。

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