所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第42号

第24巻第42号 [宮崎県第42週(10/17〜10/23) 全国第41週(10/10〜10/16)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第42週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,761例あり、先週(1,569例)の約1.1倍となった。2022年の累積報告数は194,698例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(42週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症4例。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:梅毒3例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第42週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は250人(定点当たり7.4)で、前週比108%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は134人(3.7)で、前週比119%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.6)の約0.7倍であった。都城(6.0)、中央(5.0)、小林(4.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約3割を占めた。

【手足口病】

報告数は38人(1.1)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.4)の約0.4倍であった。中央(4.0)、小林(2.0)、都城(1.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

なし

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年10月24日までに検出)

細菌

○8月より保育施設における腸管出血性大腸菌の集団感染が複数事例発生している。腸管出血性大腸菌感染症は少ない菌量でも感染するため、集団生活や家族の中で感染が拡大することがあり、注意が必要である。特に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者が感染すると、重症化し溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こし死亡する場合もある。感染防止のため注意すべき事項としては、調理の際は食材をよく洗い十分に加熱すること、帰宅時・調理中・食事前・用便後の手洗いを行うこと、また、保育施設ではオムツ交換時の手洗いや、園児に対する排便後・食事前の手洗い指導が挙げられる。

ウイルス

なし

全国2022年第41週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比89%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナであった。

感染性胃腸炎の報告数は6,179人(2.0)で前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約0.7倍であった。大分県(4.7)、福井県(3.5)、島根県(3.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

手足口病の報告数は4,142人(1.3)で前週比78%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)と同程度であった。石川県(2.6)、岐阜県(2.0)、大阪府、青森県(1.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930