
宮崎県感染症発生動向調査2022年第47号
第24巻第47号 [宮崎県第47週(11/21〜11/27) 全国第46週(11/14〜11/20)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和4年第47週の発生動向
トピックス
- 第47週時点の梅毒(全数報告の感染症)の累積報告数が91例と、1999年以降最も多くなった前年の89例を超える報告数となっている。
性別は男性が56例、女性が35例で、年齢群別では、20歳代が全体の約4割を占めている。また、保健所別では宮崎市保健所管内からの報告が最も多く、55例となっている。

- 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が3,692例あり、先週(2,881例)の約1.3倍であった。2022年の累積報告数は207,854例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(47週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核1例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:つつが虫病7例、日本紅斑熱1例。
- 5類感染症:急性弛緩性麻痺1例、梅毒2例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第47週)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は297人(定点当たり8.5)で、前週比106%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】
報告数は24人(0.67)で、前週比69%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.36)の約1.8倍であった。小林(4.3)、都城(1.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から4歳が全体の約9割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は191人(5.3)で、前週比120%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.3)の約0.7倍であった。日南(9.7)、中央(9.0)、都城(7.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約4割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2022年第46週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘と手足口病であった。
RSウイルス感染症の報告数は2,336人(0.74)で前週比95%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.45)の約1.6倍であった。山形県(2.8)、福島県(2.7)、沖縄県(2.5)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。
感染性胃腸炎の報告数は10,087人(3.2)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.1)の約0.8倍であった。福井県(7.8)、埼玉県(6.1)、大分県(5.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
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