所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第50号

第24巻第50号 [宮崎県第50週(12/12〜12/18) 全国第49週(12/5〜12/11)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第50週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が9,962例あり、先週(6,917例)の約1.4倍であった。2022年の累積報告数は228,716例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
  • インフルエンザ(定点把握対象の疾患)
    日南保健所管内の定点当たりの報告数(1.4)が、流行期の目安となる1を上回った。保健所別で1を上回るのは、2019/2020シーズン以来である。なお、宮崎県全体では0.21(前週0.09)となっているが、今後の動向に注意が必要である。
全数報告の感染症(50週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:梅毒5例、百日咳1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第50週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は308人(定点当たり9.1)で、前週比109%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、咽頭結膜熱及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は187人(5.2)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(8.6)の約0.6倍であった。中央(11.0)、日南、小林(6.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は29人(0.81)で、前週比91%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約0.7倍であった。延岡(3.3)、日向(3.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年12月19日までに検出)

細菌

○0〜4歳の乳児2名及び20歳代の女性1名から腸管出血性大腸菌(EHEC)が検出された。EHECはベロ毒素を産生する大腸菌で、下痢、腹痛、血便などを引き起こし、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などを合併した場合には死に至ることもある。一方で、無症状や軽い下痢ですむ場合もあり症状は多様である。EHEC感染症は夏季の発生が多いが、例年、冬季にも散発的に発生する事から年間を通して注意が必要である。

ウイルス

なし

全国2022年第49週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比111%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は特になかった。

RSウイルス感染症の報告数は1,707人(0.54)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.44)の約1.2倍であった。福井県(2.6)、福島県(2.5)、山形県(1.7)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は13,757人(4.4)で前週比115%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.3)の約0.7倍であった。福井県(10.4)、埼玉県(9.3)、大分県(8.1)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930