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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報24号

ヘルパンギーナが増えています。(6月14日〜6月20日)

ヘルパンギーナは一般に夏かぜといわれ、夏に流行する病気で、小さい子どもたちが多く感染します。過去5年間の同時期においても2番目に多い報告数となっています。例年今の時期から感染者が増加するので注意しましょう。

この病気の主な症状は、突然の38度以上の発熱や口の中の小さな水ぶくれで、ウイルスに感染すると2〜4日の潜伏期間の後に発症します。水ぶくれは上あごからのどの奥のほうにできます。熱は2〜4日でさがり、他の症状も一週間ほどでおさまりますが、水ぶくれが破れて口の中に痛みがあるので食事や水分が十分にとれなくなることがあり、脱水症状を起こしやすくなります。

患者さんの咳やくしゃみ、唾液の飛沫によって感染したり(飛沫感染)、排出されたウイルスが手などを介して口の中に入り感染(経口感染)します。このウイルスは主にお腹の中(腸管)で増えますが、治った後も3〜4週間はウイルスが便の中に排出されるので、排便後やおむつ交換後には手洗いを徹底しましょう。予防方法は、石けんでの手洗いとうがいをしっかり行うことです。また、患者さんとの密接な接触もさけましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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