腸管出血性大腸菌感染症(O-157等)に感染しないために(8月23日〜29日)
腸管出血性大腸菌感染症が増加しています。感染の原因は汚染された井戸水、生肉や野菜などの食品や食材など様々です。この菌は感染力が強く、少ない菌でも感染しますが、熱に弱いので加熱や消毒により予防することができます。井戸水を飲むときはしっかり煮沸しましょう。また、生野菜はよく洗い、肉の生食は避け十分に加熱しましょう。焼肉をする時は、肉を焼くはしやトングと、食べる時に使用するはしは区別して使いましょう。加熱の目安は食材の中心まで75度で1分以上加熱することです。
家庭内では、患者や世話をした人を介して、汚染された食事やタオルの共用等により感染が広がることもあります。嘔吐物や便を処理するときには、できるだけ使い捨ての手袋、ペーパータオルを利用し、汚物はビニールに入れて密閉し、燃えるゴミとして処理しましょう。汚れた箇所の清掃に使用したぞうきん等は、市販の台所用塩素系漂白剤を用い消毒しましょう。また、食器類は熱湯(85度以上)で1分以上消毒するとよいでしょう。小さなこどもが口にくわえるおもちゃ等も忘れずに消毒しましょう。作業の後はしっかり手を洗い、消毒しましょう。
下痢や嘔吐、発熱により、体内の水分を奪われて、また、暑い時期には発汗により脱水症状を起こしやすいので、早めに十分な水分補給をしましょう。