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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報48号

溶レン菌感染症が増加しています。(11月29日〜12月5日)

溶レン菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)の報告が増加しています。延岡市周辺からの報告が多く、警報レベルを超えています。4歳から6歳の子ども達が多く感染しています。

この病気は、年齢により症状が違いますが、主な症状は、発熱やのどの痛み、へんとう腺の腫れなどです。小さい子どもでは、いわゆる風邪症状で風邪と区別するのが困難ですが、お腹が痛くなったり、おう吐といった症状が出る場合もあります。治療には、体内の病原菌を減らすため、抗生物質を10日〜14日間服用します。数日で症状が改善しますが、急性腎炎、リウマチ熱、血管性紫斑病などの合併症を防ぐために、症状が改善しても勝手に薬の服用をやめず、主治医の指示に従い、完治するまでしっかり治療をしましょう。

患者さんの咳やくしゃみ、唾液の飛沫や、排出された細菌が手などを介して口に入ることによって感染するので、集団感染することもあります。家庭内でも感染が起こりやすいので注意しましょう。

その他、嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の報告も増加しています。石けんでの手洗いを徹底し、感染予防に努めましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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