嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)が流行しています。(2月28日〜3月6日)
嘔吐下痢症の報告数は2月に入り徐々に増加し始め、県全体で流行警報開始基準値を上回りました。集団発生も老人福祉関係施設で1件報告されています。
この時期の嘔吐下痢症の主な原因はノロウイルスです。感染力が非常に強く、ごく少量のウイルスでも口から体内に入ることで感染します。特に乳幼児や高齢者は、症状が重くなることがあるので注意しましょう。
感染を予防するためには、石けんと流水による手洗いが最も重要です。おむつ交換や嘔吐物の処理をした後、トイレの後、調理や食事の前には石けんで手を洗いましょう。嘔吐物や便を処理するときには、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、汚れた床や畳などは薄めた市販の塩素系漂白剤を染み込ませたペーパータオル等で拭きましょう。その汚物等はビニール袋に入れて密閉し、燃えるゴミとして処理しましょう。処理時、処理後は窓を開ける等換気を十分にしましょう。
また、伝染性紅斑(リンゴ病)と溶レン菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)の報告も多い状態が続いています。どちらも予防は石けんでの手洗いとうがいです。