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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報15号

溶レン菌感染症が増加しています。(4月11日〜4月17日)

溶レン菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)の報告が例年同時期の2倍と増えています。延岡市、国富町周辺からの報告が多く、警報レベル(8.0)を超えています。4歳から7歳の子ども達が多く感染しています。

主な症状は、発熱やのどの痛み、へんとうの腫れなどのいわゆる風邪症状です。小さい子どもでは、これらの風邪症状以外にお腹が痛くなったり、おう吐といった症状が出る場合もあります。治療には、体内の病原菌を減らすため、抗生物質を10日〜14日間服用します。数日で症状が改善しますが、急性腎炎やリウマチ熱、血管性紫斑病などの合併症を防ぐために、症状が改善しても勝手に薬の服用をやめず、主治医の指示に従い、完治するまでしっかり治療をしましょう。

患者さんの咳やくしゃみなどの飛沫を直接吸い込んだり、排出された細菌が手などを介して口に入ることによって感染し、集団感染することもあります。家庭内でも感染が起こりやすいので注意しましょう。

また、インフルエンザ、嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)、リンゴ病(伝染性紅斑)が流行しており流行警報が発令されています。石けんでの手洗いを徹底し、感染予防に努めましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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