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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報17号・18号

腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう。(4月25日〜5月8日)

腸管出血性大腸菌感染症の報告が2週つづけてありました。毎年夏に本感染症が増えるので注意しましょう。

人や家畜の腸の中には多くの種類の大腸菌がいます。このうちベロ毒素を作る菌が原因でおこる病気が腸管出血性大腸菌感染症です。感染しても症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などをひきおこし、乳幼児や高齢者では重症化して溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすこともあります。この菌は感染力が強く、少ない菌(100個程度)でも発症しますが、加熱や消毒薬により死滅するので十分に予防することができます。

感染経路は食品などを介する「食中毒」と、人から人へと感染する「感染症」に分かれます。どちらの経路も感染予防の基本は手洗いです。トイレの後、おむつ替えの後、調理・食事前は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。調理中にはこまめに手を洗い、生肉を扱った手は他の食材や器具に触る前に石けんで十分に洗います。また食品による感染を防ぐため、生野菜はよく洗い、肉の生食は避け十分に加熱し、肉を焼くときの箸は専用にしましょう。加熱の目安は食材の中心を75度で1分以上です。


宮崎県衛生環境研究所
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