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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報29号

無菌性髄膜炎の報告がありました。(7月18日〜7月24日)

無菌性髄膜炎の報告が3人ありました。髄膜炎とは、脳や脊髄を包んでいる髄膜に炎症が起こり、神経の症状がみられるものです。無菌性という言葉の意味は細菌性ではないという意味で、さまざまなウイルスでおこりますが、よくあるのはヘルパンギーナ・手足口病のウイルス(エンテロウイルス)、おたふくかぜのウイルス(ムンプスウイルス)です。手足口病やおたふくかぜは合併症として髄膜炎があります。現在、県内では手足口病・ヘルパンギーナが流行しており、流行警報が発令されています。また、おたふくかぜの報告も増えてきていますので注意しましょう。

無菌性髄膜炎の症状として発熱(38〜40度程度)、頭痛、嘔吐、腹痛、下痢などがあります。新生児では臨床症状が明らかでないことが多いので注意しましょう。

鼻水、糞便等の排泄物による手足を介した経口感染、咳等による飛沫感染によってうつります。うがい、石けんと流水による手洗いをおこない感染予防に努めましょう。また、手足口病・ヘルパンギーナは治った後も1〜4週間はウイルスが便の中に排出されるので、排便後やおむつ交換後の手洗いを徹底しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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