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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報44号

マイコプラズマ肺炎の報告が続いています。(10月31日〜11月6日)

今週はマイコプラズマ肺炎の患者さんの報告が増えました。

この感染症の症状が出るまでの潜伏期間は2〜3週間で、発熱に続いて痰の少ない咳が出現し、体のだるさもみられ、熱が下がった後も咳が3〜4週間続く場合があります。
感染すると免疫ができますが、生涯続くものではなく、何度も感染することがあります。

治療には、マイコプラズマに効果のある抗生物質を使用し、発熱や咳の症状を抑えるための対症療法も行われます。ほとんどの場合、外来の内服治療ですみ、通常は軽症あるいは軽度の肺炎で回復しますが、中耳炎、髄膜炎、脳炎、発疹などの合併症を起こすことがあります。感染の疑いがある場合にはきちんと治療を受けましょう。

患者さんのせきやくしゃみなどの飛沫によって感染(飛沫感染)するため、咳が出るときはマスクを着用し、咳エチケットを心がけましょう。また、保育園・学校など集団で生活する施設は定期的に窓を開けるようにしましょう。マイコプラズマに対する予防接種はなく、主な感染予防は手洗いとうがいです。日頃からバランスの良い食事と十分な休養で病気にかかりにくい体作りを心がけましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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