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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報49号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)にかからないために(12月5日〜12月11日)

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の患者さんの報告数は、今週も増えました。宮崎市・高鍋町・日南市周辺の患者さんが多く、5歳以下の子供たちが全体の約7割を占めています。

この時期の嘔吐下痢症の主な原因となるノロウイルスは、感染力が非常に強く、ごく少量のウイルスでも口から体内に入ることで感染します。

感染を予防するためには、石けんと流水による手洗いが最も重要です。おむつ交換や嘔吐物の処理をした後、トイレの後、調理や食事の前には石けんで手を洗いましょう。タオル等を介して感染が広がることがあるので、家庭内に患者さんがいる間は、タオルの共有はやめ、使い捨てのペーパータオルを使用しましょう。

また、患者さんの嘔吐物や便の処理をする時には、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、汚れた床や畳などは薄めた市販の塩素系漂白剤を染み込ませたペーパータオル等で拭きましょう。その汚物等はビニール袋に入れて密閉し、燃えるゴミとして処理しましょう。処理時、処理後は窓を開ける等換気を十分にしましょう。また、ウイルスは熱(85度以上で1分間以上)を加えると死滅するので、カーペット等はスチームアイロン、衣類は熱湯で処理すると良いでしょう。


宮崎県衛生環境研究所
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