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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報15号

腸管出血性大腸菌感染症(O157等)に注意しましょう。(4月9日〜4月15日)

腸管出血性大腸菌感染症の報告がありました。この感染症は1年を通して発生がみられますが、特に夏に増えます。

感染すると症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状をひきおこし、乳幼児や高齢者では重症化して溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすこともあります。

この感染症は、患者の便等に含まれるO157等の大腸菌が手や物を介して口に入ったり、この大腸菌に汚染された食物を食べたりすることで感染します。この大腸菌は、感染力が強く少しの菌でも感染しますが、加熱や消毒薬により死滅するので十分に予防することができます。

感染予防のためにトイレの後、おむつ替えの後、調理・食事前は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。調理中にはこまめに手を洗い、生肉を扱った手は他の食材や器具に触る前に石けんで十分に洗います。まな板や包丁なども生肉がふれた後は、十分に洗いましょう。また食品による感染を防ぐため、生野菜はよく洗い、肉の生食は避け十分に加熱し、肉を焼くときの箸は専用にしましょう。加熱の目安は食品の中心温度75度以上で1分以上です。

感染性胃腸炎の患者さんも2週連続で増えています。手洗いによりしっかり予防しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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