マイコプラズマ肺炎の報告が続いています。(7月16日〜7月22日)
マイコプラズマ肺炎の報告数は、全国的に昨年の6月頃から増え始め、最も多い時期より減りましたが、今年も患者さんが多い状態が続いています。県内でも、例年より報告が多くなっており、年齢別でみると、県内も全国も10歳未満の子どもが全体の約6割を占めています。
マイコプラズマという病原体が原因ですが、症状が出るまでの潜伏期間は2〜3週間で、発熱に続いて痰の少ない咳が出現し、体のだるさもみられ、熱が下がった後も咳が3〜4週間続く場合があります。
治療には、マイコプラズマに効果のある抗生物質を使用し、発熱や咳の症状を抑えるための対症療法も行われます。ほとんどの場合、通院による内服治療ですみ、通常は軽度の肺炎で回復しますが、中耳炎、髄膜炎、脳炎、発疹などの合併症を起こすことがあります。感染の疑いがある場合にはきちんと治療を受けましょう。
患者さんのせきやくしゃみなどの飛沫によって感染(飛沫感染)するため、咳が出るときはマスクを着用し、咳エチケットを心がけましょう。
夏休みで県外に出かける機会が増えると思いますが、関東や関西地方では県内では流行していない風しん等の感染症が流行している地域もあるので十分に注意しましょう。