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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報43号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に注意しましょう。(10月22日〜10月28日)

嘔吐下痢症の報告が増えました。この病気はウイルスや細菌などに感染することによっておこる急性の胃腸炎で、一年を通じて患者さんが発生します。特に冬場に多くなり、毎年12月から1月にかけて流行のピークを迎えます。嘔吐、下痢、発熱、腹痛がみられ、嘔吐や下痢によって脱水症を起こす場合もあります。
冬に流行する嘔吐下痢症の主な原因はノロウイルスです。患者さんの吐物や便にはたくさんのウイルスが含まれていて、それらが人の手などを介して、口に入ったときに感染します。このウイルスは感染力が非常に強いため、ごく少量のウイルスでも感染します。患者さんが発生したら、周囲への感染を防ぐことも大切です。
ウイルスを原因とする嘔吐下痢症への特別な治療法はなく、症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。そのため予防が肝心です。最も大切なのは手洗いで、トイレやおむつ交換の後、調理や食事の前には石けんと流水で手を洗いましょう。

そのほか前週に比べ、RSウイルス感染症は減少しましたが、手足口病、溶レン菌感染症は増加しました。引き続き注意しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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