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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2012年44号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)が増えています。(10月29日〜11月4日)

引き続き嘔吐下痢症の報告が増えました。また、高齢者施設でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が確認されました。

ノロウイルスは感染力が非常に強いため、ごく少量のウイルスでも手などを介して口から体内に入ることで感染します。嘔吐や下痢などの症状が続くのは1〜3日ですが、乳幼児や高齢者は、症状が重くなることがあります。また、症状が治まっても、通常1週間程度はウイルスが便の中に排泄されます。家庭はもちろん、保育所や高齢者施設等では集団感染に至ることもあるので、周囲への感染防止についてさらに注意が必要です。

感染予防は流水と石けんによる手洗いが重要です。おむつ交換やトイレの後、調理や食事の前には石けんで手を洗いましょう。タオル等から感染が広がることもあるので、タオルの共有はやめましょう。また、水道の蛇口は洗う前の手で触れているので手と一緒に洗うかペーパータオルを利用して締めると、手の再汚染を防ぐことができます

便や嘔吐物で汚染されたものの消毒には、塩素系消毒液や加熱が有効です。

食品を介して感染することもあるので、食品の中心温度85℃以上で1分間以上を目安にして、しっかり加熱しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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