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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2012年46号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)がさらに増加しました。(11月12日〜11月18日)

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の報告がさらに増えました。都城市・日南市・小林市周辺で患者さんが多く、5歳以下の子供たちが全体の約7割を占めています。

ウイルスを原因とする嘔吐下痢症への特別な治療法はなく、症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。そのため予防が肝心です。最も大切なのは手洗いで、トイレやおむつ交換の後、調理や食事の前には石けんと流水で手を洗いましょう。

かかってしまったら、安静にし、脱水を防ぐため水分を少しずつ補給することが大切です。また、嘔吐と下痢が続くと電解質も失われますので塩分の補給も必要です。市販の経口補水液や野菜スープ、薄目の塩水等でこまめに少量ずつ補給するようにしましょう。一度にたくさん飲ませたり吐いた直後に飲ませると、嘔吐を誘うことがありますので、吐いてから30分ぐらい間をおいて、スプーン1杯分の量から始めて少しずつ量を増やすようにします。嘔吐が続いてうまく水分補給ができない時や、ひどい下痢が続く場合には医療機関を受診しましょう。

下痢などの症状が治まっても、1週間程度はウイルスが便の中などに排泄されるので、しばらく注意が必要です。


宮崎県衛生環境研究所
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