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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2012年49号

溶レン菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)に注意しましょう。(12月3日〜12月9日)

溶レン菌感染症の報告が増えています。この病気は夏季を除き1年を通して流行し、特に4歳から7歳の患者さんが多いのが特徴です。

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は2〜5日で、突然の発熱、全身倦怠感、のどの痛みによって発症します。このほか、のどの奥のへんとうの腫れや発しんなどの症状も出たり、舌がいちごのように赤くなることもあります。年齢により症状が違い、3歳以下の小さい子どもでは風邪と区別するのが難しいのですが、嘔吐やお腹が痛くなったりすることもあります。

治療は抗生物質を10〜14日間服用します。発熱やのどの痛み、発しんといった症状は数日で治まりますが、腎臓の病気や中耳炎といった合併症を防ぐために、症状が改善しても自己判断で薬を中断せず、主治医に指示された期間薬を飲むことが大切です。

患者さんの咳やくしゃみなどの飛沫を直接吸い込んだり、排出された細菌が手などを介して口に入ることによって感染します。手洗いとうがいで感染予防に努めましょう。

感染性胃腸炎は引き続き県内全域で流行しています。石けんでの手洗いを徹底し、感染予防に努めましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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