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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2013年10号

嘔吐下痢症に注意しましょう。(3月4日〜3月10日)

嘔吐下痢症は例年12月から1月の冬季に流行しますが、その後3月から4月にも小さい流行がみられます。冬季の嘔吐下痢症の主な原因はノロウイルスですが、春先の嘔吐下痢症はロタウイルスによるものが多くなります。

ロタウイルスによる嘔吐下痢症は、2歳前後までの小さい子どもたちに患者さんが多く、便が白っぽくなるのが特徴です。大きくなると感染しても症状が出なくなることが多いようです。症状が続く期間は5〜6日と、ノロウイルスが原因の場合に比べ長引くことが多く、脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。かかってしまったら、早めに医療機関を受診しましょう。また、脱水を防ぐため水分を少しずつ補給することが大切です。嘔吐と下痢が続くと電解質も失われますので塩分の補給も必要です。市販の経口補水液や野菜スープ、薄目の塩水等でこまめに少量ずつ補給するようにしましょう。一度にたくさん飲ませたり吐いた直後に飲ませると、嘔吐を誘うことがありますので、吐いてから30分ぐらい間をおいて、スプーン1杯分の量から始めて少しずつ量を増やすようにするとよいでしょう。


宮崎県衛生環境研究所
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