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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2013年11号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)を予防しましょう。(3月11日〜3月17日)

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の報告は、年末にピークを迎えましたが、年が明けてから高い状態で推移しています。引き続き注意しましょう。
ウイルスによる感染性胃腸炎には効果的な治療薬がないため、予防が大切です。また、患者さんが発生した場合は、周りの人への感染を防ぐことも大切です。
吐物等の処理をするときには、換気を十分に行い、直接の接触を防ぐために使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用します。拭き取りにはペーパータオル等を使用し、ビニール袋に入れ、密封して処分しましょう。
吐物は、約1メートルの高さから嘔吐したときに半径2メートルほどの範囲に飛び散っています。吐物が付着した床等は、塩素系消毒液で浸した後、広めの範囲を拭き取ります。消毒液は濃度5%塩素系漂白剤をペットボトルのキャップ2杯分(10mL)用意し、水を加えて500mLにしたものを使用します。下痢などの症状が治まっても、1週間程度はウイルスが便の中などに排泄されるので、注意が必要です。ウイルスに汚染された食品を介して感染することもあるので、調理前には手洗いを徹底し、生ものを避け、「食品の中心温度85度以上で1分間以上」を目安に十分加熱しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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