所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2013年21号

腸管出血性大腸菌感染症(O157等)に注意しましょう。(5月20日〜5月26日)

腸管出血性大腸菌感染症が2例報告されました。この感染症は1年を通して発生しますが、特に夏に増えるため今からの時期は注意が必要です。感染すると激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を引き起こし、乳幼児や高齢者では重症化して溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすこともあります。

この感染症は、O157等の大腸菌に汚染された食べ物を食べたり、患者さんの便などに含まれる大腸菌が手や物を介して口に入ったりすることで感染します。感染力が強く少しの菌でも感染するため、患者さんが発生したら周囲への感染を防ぐことが大切です。

この菌は加熱や消毒により死滅するので予防することができます。感染予防のためにトイレの後、おむつ替えの後、調理・食事前は石けんと流水で充分に手を洗いましょう。食品による感染を防ぐには、肉の生食は避け充分に火を通すようにしましょう。調理器具は生ものを扱うものと調理済みの食品を扱うものと分けましょう。


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930