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SFTSについて

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは

重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)は、2011年に中国で初めて報告されたSFTSウイルスによる新しい感染症です。


(2013年〜2020年10月31日)

SFTSは、発熱, 消化管症状, 出血症状等を起こす感染症で、致死率※1については、2019年の全国的な調査により、報告から8年が経った時点でも25〜30%と極めて高いことが明らかになっており、特に50歳代以上の致死率が高い傾向にあります。(2020年10月31日時点)

なお、ここで示しました死亡数は、発生届出後に死亡された患者を含みますので、国立感染症研究所が公開している宮崎県の死亡数とは異なります。

※1致死率:特定の疾病に罹った母集団内での死亡する割合
※2死亡数:発生数内の死亡数

国立感染症研究所:SFTSの概要 https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/sfts-idwrs/7415-sfts-nesid.html

SFTSの宮崎県内の発生状況


(2013年〜2020年10月31日)

宮崎県では、2013年以降毎年10名前後の患者が発生しており、県内全域で患者は発生していますが、特に平野と山地の境界(いわゆる里山)での発生が多い状況にあります。
季節的には、宮崎県では4月から9月にかけて多く発生しています。 また、冬期にも患者数は少ないですが発生しています。

SFTSにならないためには

SFTSは、SFTSウイルスを持ったマダニや、SFTSを発症した動物からヒトに感染します。

マダニからの感染について
イヌやネコからの感染について
2018年以降、SFTSを発症したネコからSFTSウイルスが感染した事例が相次いで報告されております。特にネコはSFTSを発症すると重症化しやすく、感染原因となるSFTSウイルスも体液等に多く存在すると言われています。ネコは出来るだけマダニに咬まれないように屋内で飼育しもしも飼っているイヌやネコが体調を崩した時には、濃厚な接触は避け、動物病院で早めに診察を受けさせるようにしましょう。

注意!
SFTSウイルスは、SFTSを発症した動物の血液などの体液からも感染します。 医療従事者や獣医師の方は、体液に触れる可能性があり感染することも否定できません。 感染防止策を講じた上で、患者さんやイヌやネコなどの治療を行う事が重要です。

SFTSをはじめとした人と動物に共通の感染症(人獣共通感染症)の対策について

宮崎県では、SFTSを「人獣共通感染症」として捉え、ヒトのSFTSウイルスの検査ルートである医療機関から保健所を経由し宮崎県衛生環境研究所という体制に加え、動物病院からCADICという伴侶動物のSFTSウイルスの検査ルートを整備し、更に必要に応じた情報の共有と協力(双方での検査及び検体の搬送等)を得られる体制を整備しました。
なお、当研究所及びCADICで判断に苦慮する事例に関しましては、国立感染症研究所ウイルス第一部、獣医科学部に対し、情報の提供と検査等の御支援をお願いしています。

宮崎県で確認されているSFTSウイルスの遺伝子型
現在、SFTSウイルスの遺伝子型は、日本型(J1,J2,J3)と、中国型(C1〜C5)に分類されています。(2020年10月31日時点)
宮崎県内で発生した73例のうち56例(1例は遡り調査で陽性と判明したもの)について、系統樹解析を行った結果、J1(43例)とJ3(13例)の2種類の遺伝子型が確認されました。その中でもJ1については、県北部で確認される県北グループ(12例)と県央で確認される県央グループ(27例)に大きく分けられ、どちらのグループに属さないもの(4例)もありました。またJ3については、県南部に発生地域が限局していることが確認されました。 SFTSウイルスの遺伝子型には地域特性がある可能性も考えられますが、これまでの調査では遺伝子型による致死率に大きな差はありません。

宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930