![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() 個性豊かな宮崎焼酎関東や関西の大都市圏を中心に、かつてない焼酎ブームだ。80年代に起こった焼酎ブームでは、酎ハイが※甲類焼酎の消費拡大をもたらしたが、今回は素材の持ち味を生かした※本格焼酎(乙類)が人気を集めている。特に宮崎の焼酎は、ライトでやわらかな風味が女性にも飲みやすいと、今や原料不足や人手不足で、生産が追いつかないほどだ。 豊かな風土に根づく焼酎文化このように多彩な焼酎が生まれた背景には、宮崎県の豊かな風土がある。温暖で土地が肥沃な平野部では米、北部山間部では、そば・あわなどの雑穀類、鹿児島県寄りの県南部ではサツマイモと、それぞれ身近にある素材を原料にして焼酎が造られてきた。そして、田植えや稲刈りといった農作業の節目や、五穀豊穣を祝う祭りなど、地域に根ざした風習とともに、いつも焼酎は人々の暮らしの中にあった。蔵元は人々のために焼酎を造り、人々は蔵元を支えてきた。焼酎は、一つの「文化」として、地域にしっかりと息づいてきたのだ。 時代を超えて、現代が求める焼酎へそして、今、第3次といわれる焼酎ブームを迎えている。それは、かつて本格焼酎が敬遠される理由であった「くせ」が、蔵元の努力と、蒸留技術の向上によって、味に奥行きを生む「個性」に生まれ変わり、「個性」が求められる時代にマッチしたからだろう。そして、何よりも、あらゆることが不透明な時代に、肩ひじを張らずに飲める焼酎が、「癒し」を求める現代人の心をしっかりと、そして、温かくつかんだからに違いない。現在、宮崎県内にある醸造所の数は39カ所。それぞれの蔵元が、ブームに踊らされることなく、しっかりと地域に根を張って、焼酎を造り続けている。あなたも、一滴、一滴、丁寧に蒸留された宮崎焼酎の「個性」を心ゆくまで味わってみませんか。
|
Copyright by 宮崎県秘書広報課 2000.AllRight Reserved. |