報道発表日:2025年12月10日更新日:2025年12月10日
ここから本文です。



ブンゴツボマツタケ(仮称)はテングタケ属菌の幼菌から発生するたいへん珍しい寄生性のきのこで、マツタケのような匂いがするのが特徴。平成17年大分県佐伯市で初めて発見され、その後、京都府、奈良県でも発見された。京都で発見された個体群はチャタマゴタケから発生することが確認されている。なお、ブンゴツボマツタケは未記載種であるものの、2021年に中国で新種記載されたキタマゴタケから発生するSquamanitamiraと近縁であることがわかっている。
令和7年7月29日、シラカシの樹下に群生していたテングタケ類の幼菌と思われるものから、マツタケと似たきのこが生えており、野生きのこに詳しい宮崎県総合博物館の黒木秀一副館長及び大分きのこ会の村上康明会長に確認を依頼したところ、県内で発見事例のない希少種ブンゴツボマツタケであることが判明した。
寄主の特定とともに、周辺に他の発生地がないかなどの調査や発見場所の保全を実施していく必要がある。
所属:宮崎県環境森林部林業技術センター森林資源開発部 担当者名:三田岳
電話:0982-66-2888
ファクス:0982-66-2200