報道発表日:2025年10月22日更新日:2025年10月22日
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宮崎県立美術館の所蔵作品の中から、県民の皆様のリクエストで選ばれた作品上位50点を中心に展示します!
宮崎県立美術館は、令和7(2025)年10月に開館30周年を迎えました。これまで「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」の3つの方針をもとに収集を進め、現在約4,200点の作品を収蔵しています。昨年度、これらのコレクションの中から、県民の皆様の見たい作品、展示してほしい作品を募集しました。本展では、リクエストにより選ばれたトップ20の作品を、当館の「ベスト・オブ・ベスト」として展示するとともに、上位50作品を中心に、コレクションの歴史や作品にまつわるエピソードと合わせて紹介します。また、小企画「戦後80年-画家として」と題し、坂本正直や瑛九、浜田知明らの作品も展示します。
ルネ・マグリット「現実の感覚」
瑛九「つばさ」
マイ・ミュージアムチラシ
令和7年10月11日(土曜日)から12月21日(日曜日)まで
午前10時から午後6時まで(入場は午後5時30分まで)
月曜日(祝・休日は開館)、10月14日(火曜日)、11月4日(火曜日)、11月25日(火曜日)
無料
今年は第二次世界大戦の終結から80年という節目の年です。戦禍を生き延びた人々が戦争の記憶を語り継ぎながら、悲惨な戦争を二度と起こすまいと歩んできた80年です。しかし、戦争を知る世代が減少していることから、年々記憶の風化が問題となってきています。さらに、現在も世界では戦争や紛争が現実に起こっており、当たり前の日常が突然奪われ、人間の尊厳が踏みにじられ、悲しみや苦しみに耐える人や命を奪われる人が絶えません。
本展では、戦争を経験した世代の画家たちの作品を紹介します。戦地で失った仲間を描いた坂本正直、宮崎の町が焼失した様子を描いた岡峯龍也、戦争当時に描かれた戦争画を回収した山田新一らの作品や言葉を通して、それぞれの戦争と平和への思い、その後の画家としての歩みをご覧ください。そして今一度「戦争とは何か」「平和とは何か」について画家とともに考えてみてください。
主な展示作品「戦死輜重(しちょう)一等兵」(坂本正直)、「2ツト4ツノ丸」(オノサト・トシノブ)、「兄」(瑛九)など