令和7年度病害虫発生予察注意報第3号(かんきつ・ミカンハダニ)
かんきつのミカンハダニについて、病害虫発生予察注意報を発表しましたのでお知らせします。
かんきつのミカンハダニの発生が多くなっています。
7月の発生面積率、寄生葉率は過去10年間で最も高くなっています。
向こう1か月の降水量は平年並か多いものの、気温はほぼ平年並と予想されており(鹿児島地方気象台1か月予報7月24日発表)、本害虫の発生が助長される恐れがあり、注意が必要です。
防除対策の徹底を図りましょう。
1病害虫名
ミカンハダニ
2作物名
かんきつ
3発生地域
県下全域
4発生量
多
5注意報の根拠
- 7月中旬の巡回調査の結果、ミカンハダニの発生面積率は50.0%(平年12.9%)、寄生葉率は27.9%(平年2.9%)で、いずれも平年比多であった(関連資料:図1、図2)。
- 7月の発生面積率、寄生葉率は過去10年間で最も高い(関連資料:図3、図4)。
- 向こう1か月の降水量は平年並か多いものの、気温はほぼ平年並と予想されており(鹿児島地方気象台1か月予報7月24日発表)、本害虫の発生が助長される恐れがあり、注意が必要である。
6防除上の注意
- ミカンハダニの防除適期は寄生葉率が30%(一葉当たり0.5~1頭)の増殖初期である。多発すると薬剤の効果は劣り、防除回数の増加、ハダニの薬剤抵抗性の獲得につながるので、散布時期を失しないように注意する。
- 葉の両面に寄生するので、薬剤我慢べんなくかかるように十分量散布する。
- 同一系統薬剤の連用は避け、異なる系統の薬剤でローテーション散布に努める。
- 農薬を使用する際は、必ず容器のラベルの登録内容を確認し、使用基準を遵守する。
7その他
6月1日から8月31日の3か月間は、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布にあたっては、ラベルの登録内容の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。