令和7年度病害虫発生予察注意報第4号(普通期水稲・紋枯病)
普通期水稲の紋枯病について、病害虫発生予察注意報を発表しましたのでお知らせします。
普通期水稲の紋枯病の発生が多くなっています。
7月の発生面積率、発病株率は過去10年間で最も高くなっています。
向こう1か月の気温は平年より高く、降水量はほぼ平年並と予想されており(鹿児島地方気象台1か月予報7月31日発表)、本病の発生に好適な条件が続くことが予想され、注意が必要です。
防除対策の徹底を図りましょう。
1病害虫名
紋枯病
2作物名
普通期水稲
3発生地域
県下全域
4発生量
多
5注意報の根拠
- 7月下旬の巡回調査の結果、紋枯病の発生面積率は15.4%(平年1.3%)、発病株率は2.9%(平年0.2%)で、いずれも平年比多であった(関連資料:図1、図2)。
- 7月の発生面積率、発病株率は過去10年間で最も高い(関連資料:図3、図4)。
- 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量はほぼ平年並と予想されており(鹿児島地方気象台1か月予報7月31日発表)、本病の発生に好適な条件が続くことが予想され、注意が必要である。
6防除上の注意
- 窒素質肥料の多用は避け、過繁茂にならないようにする。
- 本病の防除適期は、幼穂形成期から穂ばらみ期である。その後の進展に応じて追加防除を行う。
- 県内で主に使用されているバリダシン(粉剤、粉剤DL、液剤、エアー)は出穂2週間前から穂ばらみ期が防除適期である。
- 前年に発病が見られたほ場や常発ほ場、多肥栽培のほ場では発病しやすい傾向があるため、発病の確認と早期防除を徹底する。
- 薬剤散布の際は株元に薬剤が十分付着するよう丁寧に行う。
7その他
6月1日から8月31日の3か月間は、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布にあたっては、ラベルの登録内容の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。