第14巻第13号[宮崎県第13週(3/26〜4/1)全国第12週(3/19〜3/25)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所
定点医療機関からの報告総数は 1,148 人(定点あたり 27.9 )で、前週比 89 %と減少した。
前週に比べ特に増加した疾患はなく、減少した主な疾患は水痘であった。
【インフルエンザ】
- 報告数は492人(8.3)で前週比97%と横ばいであった。例年同時期の定点あたり平均値(16.2)の約半数である。小林(22.2)・都城(15.0)・中央(14.0)保健所からの報告が多い。県全体では警報が解除となったが、増加している地域もあるのでしばらく注意が必要である。保健所別報告数を図1に示す。また、年齢分布を図2に示す。
【基幹定点からの報告】
- 無菌性髄膜炎
宮崎市(1人)保健所から報告された。患者は5歳。
- マイコプラズマ肺炎
延岡(3人)保健所から報告された。患者は7歳、10歳、13歳で、病原体はMycoplasma pneumoniae 。
定点医療機関あたりの患者報告総数は27.3で、前週比88%と減少した。今週増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。
インフルエンザの報告数は69,978人(14.2)で、前週比85%と減少した。福島県(34.3)、山形県(30.7)、福井県(25.5)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の29%、6歳から9歳が32%、10歳から14歳が19%、15歳から19歳が3%、20歳から59歳が14%、60歳以上が3%を占めた。
水痘の報告数は4,534人(1.4)で、前週比108%と増加した。宮崎県(3.1)、鹿児島県(2.8)、福井県(2.6)からの報告が多く、年齢別では1歳から5歳で全体の約8割を占めた。