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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第25号

第18巻25号[宮崎県第25週(6/20〜6/26)全国第24週(6/13〜6/19)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第25週の発生動向

トピックス
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

(全数報告の感染症)の報告が延岡保健所から1例あった。県内での報告は今年3例目で、累計30例(平成25年3月届出開始以降)となった。患者は70歳代男性で、発症は6月中旬であった。ダニの刺し口は確認できず、海外渡航歴もなかった。

全数報告の感染症(25週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:E型肝炎1例、重症熱性血小板減少症候群1例。
  • 5類感染症:侵襲性インフルエンザ菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜25週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は759人(定点当たり23.1)で、前週比94%とやや減少した。前週に比べ増加した主な疾患は水痘とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎と流行性角結膜炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【伝染性紅斑】
報告数は60人(1.7)で、前週比128%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.68)の約2.5倍であった。小林、高鍋(各3.3)、中央(3.0)保健所からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約5割を占めた。

【流行性耳下腺炎】
報告数は109人(3.0)で、前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.76)の約4.0倍であった。小林(8.3)、高千穂、日向(各8.0)保健所からの報告が多く、年齢別では4〜6歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○無菌性髄膜炎:延岡保健所から1例報告があった。5〜9歳であった。
○マイコプラズマ肺炎:高鍋保健所から4例、日南、日向保健所から1例ずつ報告があった。5〜9歳が1例、10歳代が5例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2016年第24週の発生動向

全数報告の感染症(全国第24週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比98%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

流行性耳下腺炎の報告数は3,354人(1.1)で前週比113%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.54)の約2.0倍であった。宮崎県(3.4)、冨山県(2.6)、山形県(2.3)からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約3割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値


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