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知事コラム

こんにちは!河野です

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

今や多くの方が何枚ものポイントカードやクレジットカードを持ち、携帯電話やスマートフォンに頼って生活をしています。このようなICT(情報通信技術)は、意識するしないに関わらず、私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。

このICTに関し、うれしいニュースがあります。内閣府主催の「RESASアプリコンテスト」で、県情報政策課の開発した「ひなたGIS」が最優秀賞に選ばれたのです。

「RESAS」とは、産業や人口の動きなど官民が保有する大量のデータを活用するため、平成26年度から国が運用を開始したアプリケーション(コンピュータで特定の作業を行うためのプログラム)です。

このRESASを有効活用するアイデアを競うコンテストで、本県が応募したのが「ひなたGIS(地理情報システム)」。コンピュータの地図上に各種のデータを重ね合わせ、さまざまな情報を分析したり、分かりやすく地図表現したりできる仕組みで、これまで専門家しかできなかった分析を誰でも簡単にできるようになっています。

たとえば、市町村別人口の移り変わりを過去から未来までアニメーションで表現したり、洪水ハザードマップと避難所のデータから学校などで防災学習に活用したり、地域の方々が集まって将来人口推計と医療福祉施設のデータから地域の課題を考えてみたり。個人的には、古地図と文化財のデータから埋もれた観光資源を発掘してみるのも面白いと思いますし、アイデア次第で活用が無限に広がるツールとなっています。県民の皆さんにも利用いただけるよう公開していますので、まちづくりや地域学習などで積極的にご活用ください。

大手企業も参加する中、最終審査に進んだ10作品のうち自治体は本県のみ。しかも、審査員の圧倒的な支持を得て最優秀賞に選ばれたとのこと。地方創生のトップランナーを目指す本県にとって、大いに弾みとなるものです。

このうれしいニュースに接し、頭に浮かぶのが「一隅を照らす」という伝教大師最澄の言葉。一人ひとりが、それぞれの持ち場で全力を尽くすことで、まず自分自身を照らし、これが周囲の人々に及んで互いに良い影響を与え合い、やがて社会全体が明るく照らされていく。

県では、この春164人の新規採用職員が入庁しました。職員一人ひとりが「一隅を照らす」心がけで仕事に取り組み、県庁組織全体が光り輝き、ひいては県全体を明るく照らしていきたいと考えています。

「ひなたGIS」はこちら

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