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県政トピックス

85歳のお祝い、県庁本館が国の文化財に!

県庁本館

昭和7年(1932年)に建設された県庁本館。
現役の都道府県庁舎としては全国で4番目に古く、また、九州では最古となるこの建物が、今年5月、国登録有形文化財に登録されました。
そこで、本県の歴史に詳しい永井哲雄さんに、県庁本館の特徴や見どころなどについてお話を聞きました。

永井哲雄さん 永井 哲雄 さん 県立高校教諭、県立総合博物館勤務を経て、宮崎県県史編さん室長、顧問、県文書センター主席運営嘱託員を歴任

ー県庁本館の特徴は?
県庁本館としては、2代目ですが、大正末期から昭和の初めにかけての全国の庁舎建築建て替えブームの後、昭和6年から9年頃はブランクの時期があり、実は、宮崎県の庁舎は全国で唯一その時期(昭和7年)に建設された建物です。
その時期は、歴史の動乱期で、浜口内閣が緊縮財政のもと建設自粛を打ち出した中での建築で、非常に珍しい時期の建物ということがいえます。
建物は西洋様式の近世ゴシック様式と呼ばれ、非常に美しく、堅牢、高層で、実用的な機能を併せ持つのが特徴です。また、建物に似合わない大きな煙突がありますが、建設当時、地下のボイラ室に直結し、全館に蒸気を送る暖房システムも完備しておりました。このように、普段は気づかない特色がたくさんあります。

ー見どころは?
やはり、外側から、特に南向きの正面玄関を見て全体の眺めを捉えること。国会議事堂でも使われている広島県呉市倉橋島産出の石が県庁本館でも使われています。河野知事の御出身地の石でこれも何かのご縁なのでしょうね。
この議院石と呼ばれている石材に囲まれ、その上部の天に伸びる装飾柱やさまざまな壁面の装飾の表情を見ていただけたらと思います。
また、内部においても、全館を通じた豪華な装飾、ステンドグラスの丸窓などはぜひご覧いただきたいと思います。

ー最後に一言
宮崎県庁本館は、九州各県の県都の成り立ちとは異なり、明治6年に田畑の中に建設されました。そこから動くことなく現在の2代目が建設されました。 宮崎県は、県庁本館を核として発展した異色の県です。
熊本県が熊本城を拠り所に復興を進めていますが、私たちの心の拠り所となるものは「県庁本館」だと思います。
これからもっと宮崎県民に親しんでもらい、その機能・役割を認識して、発展を遂げなければならないと思います。

県庁舎正門

県庁舎東門

本館前の正門門柱と東門門柱も登録されました!

「県庁見学」待ってるよ!

県では、県庁を身近に感じ、県が行っている仕事や県が取り組んでいる政策への理解を深めていただくために、県職員が県庁を案内する「県庁見学」を実施しています。

対象とする団体

  • おおむね15名以上の県内の小中学校等又は団体
  • 5名以上で旅行会社等が企画する県外からの団体

実施している日時

平日の午前9時から午後5時までの間

県庁トリビア
県庁正面入り口には、立派な大理石の階段があります。その大理石には、ハチノスサンゴなどの貴重な化石が埋まっています。歴史のロマンも堪能してください!

運が良ければ知事に会えるかも!?

「県庁見学」のHPはこちら

お問い合わせ
(県庁本館に関すること)
総務課
0985(26)7290
(県庁見学に関すること)
秘書広報課広報戦略室
0985(26)7026
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