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知事コラム こんにちは!河野です

危機管理

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

県の新たな防災拠点となる「防災庁舎」が完成し、8月から供用を開始しました。南海トラフ巨大地震などの大規模災害時に、県民の生命と財産を守る司令塔の役割を担います。

地上10階建ての庁舎は十分な耐震性・耐浸水性を有し、屋上ヘリポートや、国、自衛隊、消防等の活動スペースなど、長期間にわたり災害応急対策を円滑に実施するための機能を備えています。先日の台風10号でも機能を発揮しました。また、県産材で内装を木質化し、CLT(直交集成板)の活用など、木のぬくもりが感じられる庁舎となっています。

8月1日に予定していた落成式典や県民見学会は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ見送りましたが、いずれ県民の皆さまに見学いただく機会を設けることとしています。

この防災庁舎に最初に入居したのは、私の指示で設置した「新型コロナウイルス対策特命チーム」。その後、危機管理局や県土整備部、福祉保健部、病院局などが業務を開始。コロナ対策の司令塔としてのスタートとなりました。

新型コロナウイルス感染症については、7月下旬以降、本県初のクラスター(感染集団)が発生するなど感染が急増し、事実上の第2波に直面。県独自の「感染拡大緊急警報」や飲食店への「休業要請等」など、徹底的な封じ込め対策を実施してまいりました。県民の皆さまのご理解とご協力により、8月下旬には一定の落ち着きを見せていますが、次なる波に備え、さらなる感染防止対策に取り組んでまいります。

8月27日、口蹄疫の終息から10年を迎えました。この節目のタイミングで、宮崎空港に検疫探知犬が配備されることとなりました。

検疫探知犬とは、手荷物の中から動植物検疫が必要な肉製品や果物などを嗅ぎ分けて発見する訓練を受けた犬のこと。口蹄疫やアフリカ豚熱など家畜伝染病の国内侵入を防ぐため、水際防疫の重要な役割を担います。配備にあたりご尽力いただいた江藤拓農林水産大臣をはじめ、農林水産省の皆さまに感謝申し上げます。

新型コロナウイルスにせよ家畜伝染病にせよ、ウイルスが持ち込まれるリスクは常に存在し、最大限の警戒が必要です。また、激甚化する風水害や火山活動など自然災害への対応強化も急務です。今後とも、「常在危機」の意識を徹底し、ハード・ソフト一体となった危機管理体制の充実・強化に取り組んでまいります。

デモンストレーションで河野知事(右から2人目)の手荷物から
肉製品を嗅ぎ分けた検疫探知犬〈宮崎空港〉

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