平成28年度第4回宮崎県公共事業評価委員会審議録
1.開催日
平成29年2月13日(月曜日)
2.場所
宮崎県自治会館3階大会議室
3.出席者
- 委員
- 委員長:谷口義信
- 委員:稲垣仁根
- 委員:川瀬隆干
- 委員:柴田志摩子
- 委員:平奈緒美
- 委員:谷口由美繪
- 委員:鳥山純代
- 委員:松浦里美
- 執行部局
- 事務局
4.審議事業
県土整備部所管事業における公共事業事後評価について
その他
県土整備部所管の次の件について、審議を行なった。
- (1)県土整備部公共事業事後評価実施基準の改正(案)について
公共事業事後評価の報告について
農政水産部
県土整備部
5.審議結果
県土整備部所管事業における公共事業事後評価の審議結果について
次の事業については、評価内容は適切であると認める。
- 道路事業:国道327号岩屋戸・石原工区
- その他
- 県土整備部公共事業事後評価実施基準の改正(案)については、適切であると認める。
- 公共事業事後評価の報告について
農政水産部及び県土整備部所管の公共事業事後評価については、評価内容が適切であると認める。ただし次の2件について詳細審議を行う。
- 道路事業:国道218号岡富工区(延岡市)
- 街路事業:蚊口高月線中央通工区(高鍋町)
6.審議録
県土整備部公共事業事後評価
(1)道路事業国道327号岩屋戸、石原工区(椎葉村)
- 委員
平成16年に幅員に関する基準が変わったと説明があったが、この箇所はどのような基準で幅員が決まっているのか。
- 県
道路は大きく分けて、高速道路と一般的な道路の2つに分かれており、地域で都市部と山間部に分かれている。さらに地形、計画交通量により種別が分かれ、今回の工区においては、3種4級の道路規格で行なっている。
- 委員
事前通行規制区間が解除される条件はあるのか。
- 県
幅員が狭く山側からの土砂崩れ等の恐れがある区間などにおいて、過去の災害の実績等より連続雨量200ミリの事前通行規制区間に指定しているが、道路改良事業等により、道路幅員が広がり、法面対策による道路の安全性が確保された区間については、事前通行規制の解除を行なっている。
- 委員
トンネル事故が発生してから厳しくなっていると思うが、トンネル点検は何年ごとに点検されるのか。
- 県
トンネルについては、5年ごとに点検することとなっている。
- 委員
旧道部を小学校の子供たちが通学路として使用しているとのことだが、今後の維持管理はどのようになるのか。
- 県
旧道部は村道として椎葉村の方で管理している。交通量が減ることで安全性は高まったが、引き続き椎葉村の方で維持管理を行うこととなる。
- 委員
熊本方面との行き来はこれからどのように考えているのか。
- 県
今後、九州横断自動車道の整備が進むと、国道265号、国道327号は熊本方面からのアクセス道路になるので、熊本方面からの呼び込みもできるようになると考えている。
- 委員
今回の全体事業費について、実際にかかった事業費と計画時の事業費を比べると、どうだったのか。
- 県
岩屋戸工区は、平成17年度の再評価時に110億円、平成22年度の事業完了時には109億円となっている。石原工区は、平成19年度の事前評価時に40億円、事業完了時には42億円となっている。のり面対策工で若干増額しているところもあるが、概ね計画どおりに実施できたのではないかと考えている。
- 委員
本案件は、事業効果が出ており、今後、再度の評価の必要性はないと判断する。
農政水産部、県土整備部所管事業における公共事業事後評価の報告について
(1)農政水産部事後評価審査結果の報告
- 委員
水産資源環境整備事業日向灘地区は、漁業の生産性の向上を目的に魚礁の整備をしており、整備後は漁獲量が増加し、事業の効果が十分に発揮されている。
(2)県土整備部事後評価審査結果の報告
- 委員
説明の中で、国道218号岡富工区については、延岡西環状道路と一体的に詳細な事後評価を行いたいとのことだが、その理由を教えて欲しい。
- 県
国道218号岡富工区は、延岡市街地の渋滞緩和という延岡西環状道路と同じ目的で計画された道路事業であり、評価内容が重複するため、別事業であるが、事後評価をまとめて実施したいと考えている。
- 委員
夷守線(島田工区)外1路線に関連してだが、宮崎は自転車のレーンに対して思いやりがないというか、運転していても怖いし、やはり幅が狭いと思う。
- 県
自転車レーンについては、警察庁と国土交通省からガイドラインが出されており、市町が自動車ネットワーク計画をつくることとなっている。これからは、そのネットワーク計画に基づいて整備することになる。
- 委員
東京オリンピックを控え、宮崎県挙げて合宿を誘致したり、国際的なトライアスロン大会も行う。オリジナルで宮崎県はこれだけは早いというのがあってもいいのではないか。
- 委員
詳細審議を実施する案件は、道路事業の国道218号岡富工区と、街路事業の蚊口高月線中央通工区ということでよろしいか。
- 各委員
異議なし
その他
(1)県土整備部公共事業事後評価実施基準の改正(案)について
- 委員
複数の区間が一体となって効果を発揮する道路ネットワークというのは、どこまでがネットワークなのかというところは常識的な判断ということなのか。
- 県
ケース・バイ・ケースで、こういったものというのはないが、幹線道路の交差点から幹線道路の交差点というイメージで考えている。山間部になると、長期間、長区間になるので、そこは一つのバイパス区間とか、そういった形で取り扱っていきたいと考えている。我々としてもあまり長い間、評価をしないことは避けたいと考えている。
- 委員
工事をした区間ということならば単純だが、道路ネットワーク区間ということになるとかなり抽象的なものになって、どこでという線引きはなかなか難しいという気はする。基準にそういうものを盛り込まなくても、部内で審議してそれがこの委員会で説明できればいいのではないかと思う。
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