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掲載開始日:2017年10月16日更新日:2017年10月16日

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平成29年度知事とのふれあいフォーラム(分野版第1回)

第4回知事とのふれあいフォーラム

内容

開催日時等

開催日

平成29年10月16日(月曜)午後1時30分から午後3時

場所

庁講堂

参加者

建設産業に従事する若手技術者の皆さん10名

ふれあいフォーラムの内容

知事挨拶

  • 建設業関係では、以前、ドボジョやけんせつ小町の皆さんと、女性が建設現場でしっかり働くための環境について意見交換を行い、その時の意見を踏まえ、現場の女性に配慮したトイレの整備や週休2日制の推進などを県でも進めているところである。
  • さまざまな分野で人材不足、後継者不足と言われるが、建設産業も東日本大震災の復興や東京オリンピックに関連する大きな事業が展開する中で、人材不足、資材の高騰など悩みがあると思う。
  • 現場で働いている皆さんの意見を踏まえて、建設産業の魅力を県民の皆さまに知っていただき、多くの人材を引きつける工夫を進めていきたい。

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フォーラムの様子

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「建設産業の魅力と若手技術者の活躍について」をテーマとして、活発な意見交換が行われました。

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主な意見等

  1. 建設産業の魅力とやりがいについて
    • 地元を良くするという仕事ができるのが土木だと思い、測量と土木を学ぶ専門学校に行なった。
      建設産業の魅力はものづくりの醍醐味、経験によりできる作業がふえて進歩するところにある。また、災害復旧事業を通して、地元の方から感謝の気持ちをいただくことも自信ややりがいに結びついている。
    • 地元にUターン就職しようと思い、県のUIJターン就職者向けサイトを見て、会社がボランティア活動等に積極的に取り組んでいることを知り、それに惹かれて入社した。
      まだ勤務して半年だが、道路や橋など何十年も利用するものの工事に携われることや地域住民、役場、協力会社など多くの方と交流が持てる点に魅力を感じる。また、自分が携わった道路が誰かの救命につながっているかもしれない、物流の効率化に役立っていると考えられることに魅力を感じている。
    • 外で働く仕事がしたいという思いと、父が建設業をやっていたこともあって建設業に入った。
      建設業はみんなの力で一個一個こつこつと積み上げていく。山登りも一歩一歩着実に登っていく。山登りは登る過程はつらいが、登った人にしかわからない達成感がある。建設業もつくった人にしかわからない達成感や優越感があり、それが一番の魅力だと感じている。現場に携わって、できたときの喜び、達成感は何事にも変えられない。
    • 男まさりなところもあり、土木科のある高校を選び、産業開発青年隊を経て建設業に入った。
      つくっている途中は、頭を抱えるほどきついことや、現場が進まずに逃げてしまいたくなる時もあるが、地元の方と接し、地元の方を思いながら道路などをつくることで、完成したときに、苦労が飛んでいくような達成感で満たされるところが魅力である。
    • 実家が建設業をやっていたこともあり、小さい頃から現場を見てきた。建設業をやるとは思っていなかったが、使命感もあり大学は土木学科に行き、産業開発青年隊を経て建設業に入った。
      熊本地震の際は被災地で物資の輸送などを行なったが、地元の方に深く感謝され、建設産業は災害が発生した際になくてはならない業界であるとあらためて思った。
    • 実家が建設業で、小さい頃から跡を継いでほしいと言われていたことが建設業に進んだきっかけ。
      災害時には自分たちが命と生活を守っていくとのプロ意識を持っている。災害を事前に防ぐことが自分の仕事だと思っている。
    • 父が建設会社を経営していたこともあり、仕方なく建設業に入った。
      20代半ばに、現場代理人を任されたがうまくいかず父に激怒されたことで、建設業魂に火が付いた。現場代理人として現場を指揮し、自分が思い描いた工程で工事が進んでいくことが魅力の1つである。また、子どもをドライブに連れて行なって、「お父さんがこの道をつくったんだ」と自慢できるなどものづくりのすばらしさを実感できる。
    • 父が建設業をしていたが、自分が好きなことをしなさいと言われていた。東日本大震災の時に学生ボランティアを経験し、建設業の方が災害現場で活躍しているのを見て建設業を誇らしいと思ったのがきっかけ。
      現場監督によって現場の雰囲気も変わるなど、一つの会社でもいろんな雰囲気が味わえるのも魅力と感じている。
    • 大学で土木環境を学び建設会社に入った。
      現場で、思い悩んだり大変なことは多いが、県の完成検査が終わった後の達成感、良い評価をもらったとき、表彰を受けたときの喜びも魅力と感じている。また注目はされないが、災害発生時に、まず自衛隊や救急車両が現場に行く道を確保するのも建設業であるなど、その仕事に誇りを感じている。
    • 実家が建設業で、父の勧めで産業開発青年隊に入り、測量会社を経て実家を継いだ。
      完成検査を終えたときの達成感や、現場で仕事をしていると一日が早く感じることにやりがいがある。
  2. 建設産業の現状と課題・若手技術者の活躍とこれからの建設産業
    • 若手を確保するために週休2日制を導入しており、現場に「この現場は週休2日をやっています」と書いた大きな看板を立てている。看板を見て興味を持ち声をかけてくる高校生もいた。週休2日制には受注者と発注者の調整が必要だが、導入したことで、自分の家族と過ごしたり、やりたいことができる時間を持てている。
      また、i-Constructionを導入することで、建設業のイメージが変わると思う。
      県でもこの2つを推進してほしい。そうすれば若手が入ってくると思う。
    • 建設業のPR講座・出前講座を行なっているが、座学だけではなく別の方法でもやってみたいと考えている。また、これからは建設業青年部だけでなく地元の各種青年部団体と連携し、一緒にまちづくりをやっていく時代になると思う。また、それらの活動を、例えば工事の総合評価などで評価していただきたいと思っている。
    • 官民一体となって土木の魅力や公共工事の重要性をアピールしていかなければならない時代になっている。しかし、イメージアップにしても若手の雇用や週休2日制の導入にしてもお金が必要なので、工事発注量を確保してほしい。
    • 若手が働きやすい職場にするためには、会社経営が順調でないと教育も受けさせてあげられないので、労務単価の引き上げをお願いしたい。
    • 週休2日制やICTの推進は試行段階だと思うが、運用にあたっては協会青年部や現場の技術者と意見交換を行なってもらえると問題が起きないのではないか。
      地元の高校生などインターンシップを受け入れているが、建設業の仕事が知られておらず、アピール不足だと言われる。県と一緒にアピールしていきたいと思う。
    • 若手技術者の確保については、週休2日が当たり前の中、建設業はほかの業種に比べて不利である。また、賃金も労務単価が下がったことにより、ほかの業種と比べ変わらないかそれ以下となっているため、若手が入らないのは自然な流れである。この改善のために、官民一体となって何かやろうという気運を盛り上げてほしい。
      また、工事成績が求められることから、若手に現場を任せにくい。若手技術者に現場を任せると点数をプラスする制度などあれば、現場を任せやすくなる。
      また、現場から帰って書類作成をするため残業となる。書類関係を簡素化できないか。
      また、若手の育成は正直難しい。現場代理人までにさせるのが大変である。
    • 発注者と受注者お互いが配慮をすることにより、業界全体として土曜も休める環境ができるのではないか。これは1社だけでなく、業界全体で取り組んでいく必要がある。また、会社では、県でやっている「仕事と家庭の両立応援宣言」を実施している。ほかの業者も実施してもらえればと思う。
    • 週休2日に取り組むには、安定した受注と工期のゆとりが大事である。休みが天候などに左右される環境が若手に受け入れられないところだと思う。
    • 書類の簡素化が図られていない。これでは若手は育たない。

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知事総括

  • 皆さんから話していただいた仕事のやりがいや達成感、また仕事に対するプライドには心を動かされた。皆さんのいろんな思いを次の若い世代に伝える場があればと思う。県や建設業協会等も含めて、いろんな工夫をしていきたい。
  • 建設産業は確実に必要な産業であり、災害対応においても大きな役割を担っている。このため、事業財源の確保や負担の軽減、そして、やりがいのある魅力ある職場とするために、関係者の方々と意見交換をしながら工夫して進めていきたい。

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お問い合わせ

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