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掲載開始日:2017年11月13日更新日:2017年11月13日

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平成29年度知事とのふれあいフォーラム(分野版第2回)

内容

開催日時等

開催日

平成29年11月13日(月曜)午前10時30分から12時

場所

県庁講堂

参加者

各地域(綾ユネスコエコパーク、祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク、高千穂郷・椎葉山地域世界農業遺産)で活動されている皆さん10名

知事

ふれあいフォーラムの内容

知事挨拶

  • ユネスコエコパークや世界農業遺産に登録・認定されたから素晴らしいのではなく、もともと素晴らしい取組をしていたという自負を持たなければならないと思う。
  • 宮崎の豊かな自然を守り、自然と共に生きてきた宮崎の暮らしが高く評価されていることを、まずは県民が認識し、外に向けて発信していくことが大切である。
  • 本県のユネスコエコパークや世界農業遺産をどのように地域に生かしていくか議論していきたい。皆さまから積極的に御意見をいただきたい。

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フォーラムの様子

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「世界ブランドを生かした地域づくり」をテーマとして、活発な意見交換が行われました。

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主な意見等

1.登録・認定による効果等について

  • 周知に時間を要したが、綾町はユネスコエコパークの町と認識してもらえるようになり、ユネスコエコパークを目的に来る方が増えていると思う。自治公民館や町の目に見えない努力もあって周知できたと思う。
  • 地元の小中学校がユネスコエコスクールとして活動しているが、子どもたちが「僕たちは綾に生まれてよかった。」と発言するなど、綾町に誇りを持っていると感じている。
  • ユネスコエコパークについて勉強し、照葉樹林があることがあたり前と感じている地元の人たちに「人と関わりながら自然を残すのがユネスコエコパーク。」と言ってきたことで、地元の人も自然を大事にする意識が高まっている。
  • 観光客が確実に増えたが、外国人観光客に対する案内など、地域での受け入れ体制が課題だと考えている。観光資源として古い道(古道)のアピールを始めた。
  • 登山者が増えたが、「登山口までの道路アクセスが非常に悪い。」「駐車場やトイレなどの施設が悪い。」との声がある。
    また、手つかずの自然、昔からの自然を楽しみたいという方も増えている。これらに対応していただきたい。
  • 認定・登録されたことで私たちの文化が認められたことに気づかされた。認定されて日も浅いので、何かが変わったという意識はないが、マスコミ、メディアの報道により地元の人が地元の良さをあらためて認識している状況にある。
  • 教育分野で2つの効果があった。1つ目が子どもたちの自信になっていること。地域の子どもたちにとって棚田や用水路は日常のものだったが、それが世界的に認められたことを伝えると、認識を新たにしている。また、地元高校生に世界農業遺産の神楽や用水路がなぜ素晴らしいのか宮崎大学で講義してもらったところ、受けとめ方が違っている。
    2つ目が地域の魅力や課題を学ぶ教育、人材育成について、産学官や5町村の連携がスムーズになったこと。ただし、認定の効果は一時的と考えているので、継続的なものにしていくための方法を考えなければならない。
  • 小学校の授業で世界農業遺産について発表しているのを聞き、このような取組をもっとしていかなければならないと感じた。何か行動を始めないと、子どもたちが大人になったときに何もないではいけないと思う。
  • 地元では、今までやってきたことは間違いではなかったという安堵と誇りを口にすることが多い。人が住み続けてこそ文化は受け継がれていくものなので、後継者不足や山村の経済対策が課題になると思う。
  • 掘り下げた内容のフォーラムやシンポジウムが開催され、村民が観光客に地元の観光スポットや文化を説明できるようになったのが大きな変化。また、焼き畑農法を行う方が増えていることにも効果を感じている。

2.地域づくりの課題と取組

  • 広葉樹の木材が不足するなか、針葉樹の中にトウモロコシやサトウキビの農業廃棄物から抽出した物質を高温加熱しながら浸透させることで、杉材が約4割重量アップし、手触りも広葉樹に近づく技術があるようだ。県で取り組んで実用化できれば、材価も上がるのではないかと思っている。
  • 祖母山を紹介する場所がないので、学校跡地などを活用して、展示室やビジターセンターをつくっていただきたい。ユネスコエコパークの研究や子どもの教育の場にもなると思う。また地元としても、施設を地域おこしの中心にしたいと考えている。
  • 世界農業遺産に認定されて、あらためて変えてはいけないもの、続けなくてはならないことに気づくことができた。
    また、伝承するためには人が必要。学校の授業で町の良さ、住みやすさについて学習しているが、この効果を期待したい。
  • 綾町は有機農業を続けてきたから今がある。綾ならではのユネスコエコパークの発信手段として、有機農業で生まれた農産物を食べる、農業体験を行う、地域住民と交流するなどを絡めた滞在型の観光ができないか考えているが財源がない。綾町だけではなく、他の地域とも連携して、県全体で滞在型の観光ができないかと考えている。
  • 地域の自発的な取組が大切である。また、今後50年、100年後のために自分たちは種をまいていかないといけないと強く感じている。
  • 昔から住んでいる人にとって慣れ親しんだものの良さに気づかせてくれるのが、Iターン者やUターン者だったりする。一番大事なのは、地域の人にブランドやその効果を認知させることであり、さらにブランドを活かして経済を活性化させることが課題だと思う。そのためには、大人の教育も大事だが、子どもたちにいかに地域がいいところであるか、今食べているものがどれだけ意味があるものかを伝えていかなければならない。先進地域を手本として見習い、教えていただきながら取り組んでいくことが大事だと思う。
  • 地域づくりには人が大切である。そのためには外からの人を積極的に受け入れて行くべきである。ただし、それぞれの地域の考え・やり方を曲げる必要はない。
  • 女性の視点は大事である。婦人部などの組織づくりも必要である。
  • 人づくりはきっかけづくりからだと思うので、きっかけを皆さんに与えようと活動を続けている。行政も自然環境や森林に関わるきっかけをつくる事業を行なってほしい。
  • GIAHSアカデミーを続けている中で、将来地元の役場に入り世界農業遺産に関わりたい、県外の大学で地域活性化を学んで高千穂町に戻ってきたいという高校生がでてきてくれたことが自分たちのモチベーションになっている。地域の課題を学んで中高生が発信する場を大人がつくっていかなければならないと感じており、3地域で連携できればと思っているので協力いただきたい。
  • 広告やメディアを使ったPRも大事であるが、品質のいいものづくりも重要だと思う。運搬・製造コストを考えると価格競争では都市部には勝てないので、品質で勝負しないといけない。そのためには、ものづくりに携わる人たちの自信や誇りがとても大事になると思っている。いい品質のものをつくっていくことが世界に向けたブランディングになる。

3.地域の連携

  • 行政の枠を超えた連携が今後必要になってくる。
    地域で物づくりに取り組んでいる人をアーティストととらえることで、それがいずれ宮崎のブランドになり、世界ブランドにつながっていくといい。宮崎県のユネスコエコパークや世界農業遺産に関わる方をオフィシャルアーティストとし、宮崎県らしい形で表現できればと思う。
  • 「ふるさと自慢エコパーク中学生サミット」を開催してはどうだろうか。各地域の子どもたちが自分の市町村の良いところを日本語と英語で紹介して、世界の子どもたちに知ってもらうことが、地域の子どもたちのモチベーションにもつながる。また、農業体験を絡めても盛り上がると思う。
  • GIAHSユネスコエコパークプロジェクトのような形で2つのブランドが一体となって中学生サミットをやれないか。中学生が自ら学んで率直な意見を述べる場や日本語と英語で話す場など子ども目線の場にしたい。
  • 息の長い取組にするためには、行政だけでなく民間団体等と連携した体制整備が大事だと思う。

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知事総括

  • 今後の展開が見えてきた大変楽しい意見交換となった。世界ブランドを活かしていこうという皆さんの気持ちがひしひしと伝わってきた。皆さんと一緒になりながら今後作業を進めていきたい。
  • 地域づくり団体などでも、横のつながりによる情報交換で様々な相乗効果を高めているという例もある。この世界ブランドの地域が横の連携を深めて、宮崎の地域づくりをリードしていくグループになるのではと楽しみにしている。

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