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掲載開始日:2011年11月25日更新日:2011年11月25日

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定例県議会知事提案説明要旨(平成23年11月)

項目

配布書類

発言

冒頭

平成23年11月定例県議会の開会に当たりまして、まず冒頭に、本県漁協所属漁船の火災事故で、不幸にもお亡くなりになられた方々とその御遺族に対しまして、心よりお悔やみを申し上げます。

11月22日に八丈島近海で発生しました、川南町漁協所属のまぐろ延縄船光栄(こうえい)丸の火災事故におきまして、乗組員5名のうち、インドネシア人の乗組員1名が救助されましたが、残念ながら、船長と、他のインドネシア人乗組員1名の合計2名の死亡が確認され、残る2名の方々がいまだ行方不明となっておられます。

この行方不明2名の方々につきましては、現在も、海上保安庁や近辺海域の本県漁船など、多くの方々が、懸命に捜索活動を続けておられますので、県民の皆様と共に、一刻も早く発見・救助されますことを、心から願いますとともに、お亡くなりになられましたお二方のご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

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県政報告

それでは、ただいま提案いたしました議案の御説明に先立ち、県政に関しまして4点ほど御報告をさせていただきます。

1点目は、口蹄疫復興宝くじについてであります。
口蹄疫復興宝くじにつきましては、口蹄疫による被害を受けた熊本県、大分県、鹿児島県と本県の4県が共同で発売し、全都道府県及び政令指定都市の協力を得て、10月15日から25日までの11日間、全国で販売いたしました。
販売実績につきまして、売上額は23億7,791万5千6百円、発行額に対し47.6パーセントと、目標としていた過半数には届かなかったものの、県内においては、当初割当額の569%を売り上げるなど、県民の皆様の御協力によりまして、大変大きな成果を残すことができました。御協力いただきました、県議会を始め県民の皆様や県内各団体の皆様に、心より感謝申し上げます。
また、宝くじを御購入をいただいた全国の皆様、宝くじの販売に御尽力いただいた関係団体の皆様に対しても、改めまして深く感謝の意を表します。
今後は、この収益金を財源として有効に活用し、口蹄疫からの再生・復興が一日も早く図られるよう、全力を尽くしてまいりたいと考えております。

2点目は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)についてであります。
第一次産業を基幹産業とする本県経済にとりまして、TPPへの参加は、大きな打撃となる可能性があると考えております。このため、10月26日から27日にかけて、政府・与党に対し、十分な説明や国民的な議論がなされていない現段階で交渉に参加しないよう、外山県議会議長とともに、直接要請を行なったところであります。
今月11日の政府決定は、「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る。」というものでありまして、大変残念であり、遺憾であります。国に対しましては、引き続き詳細な情報の提示や今後の見通し等についての十分な説明を求めますとともに、国民的な議論を踏まえた慎重な対応がなされるよう、県内関係団体等とも連携を図りながら、強く要請してまいりたいと考えているところであります。

3点目は、「オールみやざき営業チーム」による東アジア地域へのアピール及びトップセールについてであります。
今月15日から19日までの日程で、台湾・香港・マカオにおきまして、相互交流の進展・拡大等を図るべく、外山県議会議長や経済界を代表する方々と共に、「交通」「観光」「ブランド」「畜産」の各分野の官民が一体となって、宮崎を強力にアピールしてまいりました。
まず、台湾では、チャイナエアラインや台湾政府に出向き、宮崎・台北線の維持充実や、相互交流の促進、本県産農産物の輸出促進に向けた要請などを行なうとともに、政府関係者や旅行エージェント等に対し本県をPRするため、「謝恩の夕べ」を開催しました。
香港では、国会にあたる「立法会」において、宮崎牛を始めとする農畜産物の輸出に関する協力要請を行なうとともに、宮崎牛指定店での認証式や意見交換、地元最大手の旅行エージェントに対する本県への送客のお願いをいたしました。
また、マカオでは、マカオフードフェスティバルにおける宮崎牛ブースでのアピールや、宮崎牛指定店で意見交換を行いました。
東アジアは、本県の経済活性化はもとより、口蹄疫被害等からの復興を図る上でも、大変重要な市場と考えておりますので、今回の取組が、着実な成果につながるよう、今後とも関係者一丸となって引き続き努力してまいりたいと考えております。

4点目は、第66回国民体育大会についてであります。
9月から10月にかけて開催されました第66回国民体育大会「おいでませ!山口国体」におきまして、本県は、団体競技のソフトボール成年男子とバスケットボール少年男子が優勝を果たし、個人競技においてもカヌーやウエイトリフティングで1位となるなど、めざましい成果を挙げました。その結果、男女総合成績である天皇杯順位が28位となり、昭和62年の沖縄国体以来、24年振りの20位台という大躍進を成し遂げることができました。
これもひとえに、本県選手団が「がんばろう宮崎!」を合い言葉に、宮崎のみならず、全国に元気を発信する気概を持って競技に臨んでいただいた結果であると、大変嬉しく思っております。
県民の皆様にとりましても大変明るいニュースとなり、勇気と元気を与えていただきました。本県選手団の堂々とした戦い振りに、改めて敬意と感謝を表しますとともに、県議会を始め、御支援をいただきました県民の皆様に心より感謝を申し上げます。

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補正予算案

それでは、議案の概要について御説明申し上げます。

はじめに、補正予算案についてであります。

補正額は、

  • 一般会計45億5,695万4千円
  • 特別会計2,435万4千円

あります。

このうち、一般会計の歳入財源は、

  • 使用料及び手数料71万1千円
  • 国庫支出金31億5,621万3千円
  • 財産収入1億2,933万1千円
  • 寄附金1億
  • 繰入金9億3,809万9千円
  • 諸収入2億円県債3,260万円

あります。

この結果、一般会計の歳入歳出予算規模は、5,889億1,338万9千円となります。

以下、その主なものについて御説明いたします。

まず、東日本大震災対策についてでありますが、県内市町村から寄附をいただいた1億円につきまして、「宮崎県東日本大震災被災者等支援基金」に積み立てるとともに、その一部を「みやざき感謝プロジェクト」の一環として宮城県内の学校給食への食材提供に活用することとしております。
また、東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、環境放射能の監視体制を強化するため、空気中の放射線量を測定するモニタリングポストなどの測定機器の整備を行なうこととしております。
次に、口蹄疫・経済復興対策についてでありますが、口蹄疫防疫期間中の家畜人工授精業務自粛の影響により、今後、セリ市場への子牛の出荷頭数の大幅な増減が想定されますことから、子牛価格の安定対策等を講じることとしております。
また、口蹄疫からの再生・復興にあたり、肥育用の子豚を供給する養豚繁殖センターを整備するなど、畜産農家の経営再開に向けた取組の積極的な支援を行なうことにより、飼養頭数の確保及び地域経済の回復を図ることとしております。
最後に、その他の対策といたしまして、地域医療再生計画の拡充と、葉たばこ農家対策を講じることとしております。
地域医療再生計画につきましては、地域医療再生基金を創設し、宮崎大学医学部における地域医療学講座の設置支援やドクターヘリの導入など、様々な事業に取り組んでいるところでありますが、今般、全県的な施策を更に推進するため、本基金への積み増し等を行なうことといたしました。
今後、拡充分の計画実施により、がん対策、急性心筋梗塞対策のほか、東日本大震災等を踏まえた災害・救急医療対策など、地域医療対策の更なる充実・強化に向け、各種施策を積極的に講じてまいります。
葉たばこ農家対策につきましては、葉たばこを廃作して作物転換を図る農家や、栽培を継続して規模拡大等を行なう農家が、必要な経費について融資を受ける場合に、利子補給を行い農業経営を支援することとしております。

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予算関係以外の議案

次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。

議案第4号使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例は、高齢者の居住の安定確保の推進を図るため、サービス付き高齢者向け住宅登録制度を新設することに伴い、所要の改正を行なうものであります。
議案第12号みやざき県民の住みよい環境の保全等に関する条例の一部を改正する条例は、本県における地球温暖化防止対策の推進を目的に、事業者における省エネルギーなどの温室効果ガス排出量削減の取組を強化するため、所要の改正を行なうものであります。
議案第16号から第30号の公の施設の指定管理者の指定については、宮崎県男女共同参画センターなど109施設の管理を行わせる指定管理者の指定について、公の施設に関する条例等の規定に基づき、議会の議決に付するものであります。
議案第33号都市公園条例の一部を改正する条例は、都市公園における自動販売機の設置等に係る使用料の区分等を規定するため、所要の改正を行なうものであります。
議案第34号及び議案第35号は、県人事委員会勧告を踏まえ、職員の給与に関する条例ほか、関係条例の一部を改正する条例であります。
このほか、議案第5号議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例ほか11件でありますが、説明は省略させていただきます。

以上、今回提案いたしました議案の概要について御説明いたしました。
よろしく御審議のほどお願いいたします。

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